日立エコキュートの修理が必要な故障は？費用の相場とお得に修理する方法

「お湯が出ない」「リモコンの表示がおかしい」「水漏れが気になる」など、日立のエコキュートで不具合を経験されていませんか？突然の故障は、日常生活に支障をきたすだけでなく、適切な対処方法が分からず不安を感じる方も多いはずです。

ここで見過ごされがちなのが、保証期間内の故障なのに気づかずに自己負担で修理してしまうケースです。日立エコキュートの修理では、保証適用の可否を確認するだけでも、費用を節約できる可能性もあります。

そこで本記事では、日立エコキュートの主な故障症状とその対処法、修理費用の相場、保証の活用方法まで、具体的に解説します。特に、「故障かな？」と不安を感じている方や、修理費用の相場を知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

日立エコキュートの修理が必要な故障とは？

日立エコキュートの故障で、以下の症状が出た場合は早めの修理を検討してください。

リモコンがきちんと作動しない

エコキュートのリモコンの不具合では、温度設定ができない、表示が消える、ボタンを押しても反応しないなどの症状が現れます。症状が出ると、お湯の温度管理ができず、快適な入浴や日常生活に支障をきたします。

まず確認すべきは、漏電遮断器やブレーカーが落ちていないかどうかです。また、リモコンの電池切れや寿命による故障の可能性もあります。

簡単なチェックで解決しない場合は、リモコン本体の故障や配線の問題が考えられます。使用を続けると、エコキュート本体の制御不能につながりかねないため、専門家による点検・修理が必要です。

凍結防止運転(凍結予防)がずっと付いている

日立エコキュートの凍結防止運転は、外気温が0℃以下になると自動的に作動する機能です。温度表示が外気温に関係なく常時点灯している場合は、センサーの故障やヒートポンプユニットの不具合が考えられます。

正常な場合、寒冷地や冬季は長時間作動し続けることもありますが、凍結防止運転は外気温が上昇すると自動的に停止します。問題なのは、春や秋など比較的温暖な時期にも関わらず、継続して作動している場合です。電気代の無駄な上昇を招くだけでなく、システム全体に負担をかけてしまいます。

本体からの水漏れが起きている

エコキュート本体からの水漏れは、見た目以上に深刻な問題となりやすい状態です。機種によっては本体周辺に結露が発生し、水漏れと誤認識するケースも多いため、まずは状況の正確な判断が必要です。

貯湯タンク、ヒートポンプユニット、配管周りからの水漏れでは、内部機器の腐食や電気系統のショートなど、より深刻な故障につながりやすくなります。また、放置すると床や壁などの家屋にも被害がおよぶ可能性もあるため、早急に販売店や専門業者に連絡を取ることをおすすめします。

貯湯タンクからお湯・水が出ている

水漏れの中でも貯湯タンクが原因の場合は、より深刻な故障のサインとなることもあります。「沸き上げ」や「沸き増し」運転中の水の排出は正常な動作です。問題となるのは、運転をしていないにもかかわらず水が出続ける場合です。

特に注意が必要なのは、逃し弁の異常です。逃し弁は貯湯タンク内の圧力を適切に保つための部品で、不具合があると継続的に水漏れを発生させます。水道代の無駄な上昇だけでなく、タンク内の温度低下や周辺機器への悪影響も考えられるでしょう。

水・お湯が出ない

水やお湯が出ないトラブルには、複数の原因が考えられます。断水や配管の凍結の場合は、時間の経過とともに自然に解消されますが、それ以外の場合は早急な対応が必要です。

特にタンク専用止水栓は、各家庭によって設置位置や形状が異なるため、素人判断での操作は避けてください。また、配管の詰まりや機器内部の故障といった可能性も捨てきれません。

ここまでお伝えした故障が発生した場合、修理費用が気になるところではないでしょうか。次は、日立エコキュートの修理にかかる一般的な費用相場について説明します。

日立エコキュートの修理にかかる費用相場

日立エコキュートの修理費用の目安は、3万円から12万5,000円程度で、以下の表のような費用体系となっています。

修理内容	費用目安(税込)
簡易的な部品交換	30,000円～80,000円
制御基板の交換	70,000円～80,000円
ヒートポンプユニット修理	80,000円～250,000円

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技術料・部品代・出張料が含まれている

日立エコキュートの修理費用は、『技術料・部品代・出張料』という3つの要素で構成されています。

技術料は故障の診断や修理作業にかかる人件費で、部品代は実際に交換となった部品の費用です。そして、メーカーに依頼した場合の出張料は一律8,000円(税込)位で、修理の規模に関係なく必要となります。

修理を依頼したものの、現場で修理不要と判断された場合や、見積もり後にキャンセルした場合でも、診断料と出張料の合計8,000円(税込)位は最低限の出費となります。技術者の専門的な診断にかかる正当な対価となります。

では次に、この費用に対して保証が適用できるのかどうかも、詳しく見ておきましょう。

日立エコキュートの修理に保証は使える？

日立エコキュートには製品購入時に保証書が発行され、メーカー保証を利用した修理が可能です。保証期間は購入日から1年間で、この期間内であれば保証書の規定にしたがって無料修理を受けられます。

ただし、保証修理を受けるためには以下の2つの条件を必ず満たす必要があります。

保証期間内の修理であれば、通常発生する技術料や部品代は無料となりますが、出張料は別途必要です。また、保証期間内でも以下のような場合は有料修理となりますのでご注意ください。

なお、保証期間が過ぎている場合でも、メーカー修理は可能です。ただし、技術料・部品代・出張料のすべてが有料となります。

日立エコキュートの修理は業者に依頼するのがお得

先に触れたように、日立製エコキュートの保証期間は購入から1年間のみです。そのため、1年を経過してからの故障については、修理費用を自己負担しなければなりません。

メーカーに直接依頼するという選択肢もありますが、専門の修理業者に依頼する方がより有利な場合も意外に多いです。修理業者は独自の割引制度を設けていたり、メーカーよりも柔軟な対応が可能だったりするからです。

緊急時の即日対応や休日対応など、メーカーでは難しいサービスも受けられることもあります。より適切な修理方法の提案や、場合によっては費用対効果の高い代替案を提示してもらえることもあるでしょう。

信頼して任せられる業者の特徴

信頼できる修理業者の特徴は、以下の3つです。

弊社ユニテックは、上記の条件をすべて満たし、累計3,000件以上の修理実績を持ちます。エコキュート各メーカーの幅広い知見を活かし、お客様1人ひとりに最適な修理プランをご提案可能です。

お困りの症状がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富な専門スタッフが、最適な解決方法をご提案いたします。

日立製エコキュートの修理の流れ

日立製エコキュートの修理は、以下の3つのステップで進められます。ここでは、メーカーに依頼した場合を想定してお伝えしますが、業者に依頼した場合もほぼ同じ内容で進みます。

修理前に取扱説明書の「お困りのときは」を確認し、異常が解消されない場合は電源プラグを抜いてから修理依頼をおすすめします。不安な場合は、電源プラグをそのままにして依頼しても構いません。

なお、修理担当者の訪問前にキャンセルした場合に料金は発生しませんが、メーカーに限り訪問後の見積りでキャンセルとなった場合は、診断料と出張料として5,830円(税込)が必要となります。

修理申し込み・日程調整

エコキュートの修理申し込みは、状況に応じて最適な方法を選択できます。特に延長保証をご利用の場合は、必ず購入店への相談が必要です。

申込方法	特徴	対応時間
購入店への相談	延長保証対応可能	店舗営業時間内
Web申込	24時間受付・日程予約可能	24時間365日
コールセンター	電話での詳細相談可能	9:00-17:30

保証期間内(購入から1年)の場合は保証書を準備し、製品の型番や故障症状をメモしておくと円滑な受付が可能です。Webでの申し込みは24時間対応で、希望訪問日も指定できます。

訪問・点検・修理

修理担当者が訪問したら、まず故障の状況や症状を詳しく説明します。エコキュートの設置場所や故障の複雑さによっては、部品の取り寄せや特殊な作業となり、後日の再訪問となる場合もあります。

修理時は、作業スペースの確保や水回りの安全確認など、スムーズな修理のための環境整備にご協力ください。

料金の支払い

修理完了後の支払いは、お客様の利便性を考慮して複数の決済方法が用意されています。PayPayやクレジットカードでその場で支払えるほか、後日支払いを希望する場合は請求書払いも選択可能です。

支払方法は修理完了時に選択でき、クレジットカード払いの場合は主要なカードブランドに対応しています。請求書払いを選択した場合は、後日郵送される請求書にしたがって指定期日までにお支払いください。

まとめ

日立エコキュートの故障は、適切な判断と迅速な対応で問題を未然に防げます。特に大切なのは、リモコンの不具合、凍結防止運転の異常、水漏れなどの初期症状を見逃さないことです。

修理費用は故障の内容によって3万円から12万5,000円程度と幅がありますが、保証期間内であれば無料修理を受けられる可能性もあります。迷ったときは、メーカーや専門業者へ見積もりを依頼しましょう。

よくある質問(FAQ)

日立製エコキュートでリコールはあった？

過去、2021年製(10月〜12月)の家庭用エコキュートで、リコールに該当する事例がありました。外気温が低い時の沸き上げ運転において、まれに点検表示「HE19」(冷媒吐出温度異常)がリモコンに表示され、沸き上げ運転が行われないケースが確認されたというものです。

なお、この症状が出た場合でも、貯湯ユニットにお湯が残っていれば給湯や風呂の湯はりは可能です。また、メニューボタンを3秒以上長押しするか、本体の電源スイッチをリセットすると一時的に解除できます。

日立エコキュートの修理相談窓口に電話はある？

はい、日立では専用の修理相談窓口を設けています。フリーダイヤル(0120-3121-68)で相談可能です。携帯電話からは有料番号(0570-0031-68)でも対応しています。

受付時間は平日・土曜日が9:00〜18:00、日曜・祝日は9:00〜17:00です。年末年始は休業となりますので、ご注意ください。

日立のエコキュートは故障が多いって本当？

日立エコキュートの故障の多さについては、実際のデータからは裏付けられていません。むしろ、水道直圧給湯システムなど独自の技術を採用しており、信頼性の高いメーカーとして評価されています。

故障の頻度は、使用状況や維持管理の方法に左右されるため、定期的なメンテナンスを行ってください。