三菱エコキュートの修理費用相場は？エラーコードの意味や対処法を解説

「お湯が出ない」「リモコンにエラーコードが表示された」「いつもと違う音がする」などの三菱エコキュートのトラブルに直面し、不安を感じていませんか？小さな異常のサインを見逃すことで、より大きな故障につながるケースも少なくありません。

そこで本記事では、三菱エコキュートで修理が必要な症状から修理費用の相場、対処法まで詳しく解説します。「早急な対応が必要か判断に迷っている」「修理費用の目安を知りたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。

三菱エコキュートが故障？修理が必要な症状とは

三菱エコキュートで修理が必要となる代表的な症状には、以下のようなケースがあります。

お湯が出ない・水が出ない

シャワーや蛇口をひねってもお湯が出ない、または水も出ないという状況はもっとも深刻な症状の1つです。特に朝の忙しい時間帯や、入浴前にこの症状に気づくと焦ってしまいますよね。

お湯だけが出ない場合は、三菱エコキュートの貯湯ユニットやヒートポンプユニットの故障が考えられます。一方、水も出ない場合は、地域の断水や、冬場であれば配管の凍結が原因となることもあります。

まずは近所で断水が起きていないか確認し、凍結が疑われる場合は無理に解凍せず、自然解凍を待ってください。断水や凍結の可能性が低い場合は、エコキュートの故障を疑いましょう。

お湯の温度が安定しない

シャワーを使用中に突然冷水が出たり、設定温度と異なる温度のお湯が出たりする症状も修理の対象です。小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、火傷の危険もあります。

家中の水栓で発生している場合は、三菱エコキュートの温度制御システムの故障が疑われます。一方、特定のシャワーや蛇口でのみ問題が起きている場合は、水栓自体の不具合であることが多いでしょう。

可能であれば症状が出る場所を特定し、エコキュート本体の問題なのか、水栓の問題なのかを見極めて修理業者に伝えてください。

稼働音以外の異音がする

三菱エコキュートは通常運転時に「ブーン」という低い稼働音を発しますが、異常な音が聞こえる場合も要注意です。「ガタガタ」「キーン」といった普段と異なる音や、大きな音は内部部品の劣化といった故障のサインかもしれません。

運転音の変化は、ヒートポンプユニット内の圧縮機や配管の不具合である可能性が高いです。異音は、放置するとさらなる故障につながることが多いため、早めの点検をおすすめします。

普段から運転中の音に注意を払い、変化があった場合はメモを取っておくと、修理業者への説明時に役立ちます。

水漏れが起こっている

三菱エコキュートの水漏れは、見た目ですぐには気づけないことも多い故障です。しかし、以下のような間接的な症状はないでしょうか。

上記の症状に気づいた場合は、配管接続部や本体からの水漏れが疑われます。水漏れは放置すると、床や壁を傷めるだけでなく、電気系統のショートなど重大な事故につながる可能性もあることから、早めに修理しましょう。

エラーコードが出ている

リモコンに表示されるエラーコードは、三菱エコキュートが自己診断した結果を示すメッセージです。中には電源の入れ直しで解決する軽微なものもありますが、多くの場合は専門業者による点検・修理が必要です。

エラーコードが表示された場合は、まずコードの番号をメモしておきましょう。修理業者において、修理の必要性や原因を特定する手がかりとなります。

では次に、三菱エコキュートで発生する主なエラーコードとその意味について詳しく見ていきましょう。

三菱エコキュートのエラーコード一覧

三菱エコキュートに不具合が発生すると、リモコンにエラーコードが表示されます。エラーコードを確認しておくだけで、故障の原因を特定しやすくなります。

以下の一覧表で主なエラーコードと対処方法をご確認ください。

エラーコード	内容	主な対処方法
P01/P20/P21	給湯温度調節部品の不具合	メーカー修理が必要
P05	ふろ用流量センサ異常	浴槽アダプターの点検・清掃
P37	ふろ循環ポンプ異常	凍結確認、メーカー修理
P60	UV-LEDユニット異常	メーカー修理が必要
C03	高圧異常	配管のエア抜き確認
C20/C21	わき上げ温度異常	配管の詰まり確認
C30	入水温度高温異常	給水温度の確認

エラーが表示された場合、まずは取扱説明書で対処方法を確認してください。多くの場合、リモコンの「日時設定」と「給湯温度▼」を3秒以上同時に押すことでエラー表示を解除できます。

ただし、根本的な故障の場合は再度エラーが表示される仕様となっているほか、機種や製造時期によって異なる場合があるため、必ずお手持ちの取扱説明書も併せてご確認ください。

関連記事：三菱エコキュートのエラーコード一覧｜原因や対処法を解説

三菱のエコキュートに多いエラーコード

三菱エコキュートの故障診断には、エラーコードが手がかりとなります。特に頻発する主なエラーは、以下の3つのカテゴリーに分類されます。

• 水が正しく循環できていない
• 給湯温度を調節する部品の不具合
• 貯湯ユニットとの組み合わせが異なった場合

水が正しく循環できていない

水循環に関するエラーは、三菱エコキュートの故障の中でももっとも発生頻度が高い症状です。以下のエラーコードが表示された場合、水の循環系統に問題が発生していることを示しています。

エラーコード	内容
C03/103	高圧異常
C20/120	わき上げ温度高温異常
C21	冷媒吐出温度(高温)異常
C30/201	入水温度高温異常
121	わき上げ温度低温異常

主な原因は、配管内のつまり、水圧の異常、または循環ポンプの故障です。特に冬季は、配管の凍結による故障リスクが高まります。

エラーが表示された場合は、まず配管の凍結や詰まりがないか確認し、問題が見つからない場合は専門業者による点検を推奨します。

給湯温度を調節する部品の不具合

給湯温度の調節に関わる部品の故障は、快適な温度でのお湯の使用に直接影響を及ぼします。三菱エコキュートでは、P01、P20、P21はすべて給湯用電動混合弁の異常を示します。

混合弁は、適切な温度のお湯を供給するための役割を果たすものです。故障の原因としては、電動弁の動作不良や、センサーの劣化が考えられます。部品の交換が必要になることも多く、専門技術者による修理が必要です。

貯湯ユニットとの組み合わせが異なった場合

エラーコードH03またはH3が表示される場合、異機種リモコン接続異常を示しています。エラーは、貯湯ユニットとヒートポンプユニット、またはリモコンの組み合わせが適切でない場合に発生します。

特に機器の一部を交換した後や、リモコンを取り替えた際に発生しやすい問題です。適合する正しい組み合わせの機器に交換する必要があるものの、DIYでの対応は難しいため、必ず専門業者への相談をおすすめします。

ここまで主要なエラーコードについて説明してきましたが、この修理にかかる費用も気になるところですよね。次は、三菱エコキュートの修理費用の相場について詳しく見ていきましょう。

三菱エコキュートの修理の費用相場

三菱エコキュートの修理費用は、故障の症状や必要な部品によって変動します。一般的な修理費用の相場は2万円から20万円程度で、具体的な費用は以下の表のとおりです。

修理内容	概算費用(税込)
基板交換	7～8万円
貯湯タンク、HP交換	20～25万円
循環ポンプ交換	5～6万円
減圧弁・逃し弁交換	6～7万円
配管修理	4～5万円
センサー類交換	3～4万円

出典：修理料金の目安＜三菱エコキュート＞（三菱電機）（https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/repair/charge/ecocute.html）

費用は公式の目安であり、実際の修理費用は設置環境や使用年数、部品の在庫状況などによって変動します。また、複数の箇所を同時に修理する場合は、総額が上記の範囲を超えることもあります。

費用の内訳は技術料・部品代・出張費

三菱エコキュートの修理費用は、主に3つの要素で構成されています。

項目	説明
技術料	故障箇所の特定から修理完了までの作業に対する人件費
部品代	交換が必要なパーツの実費。メーカー純正部品を使うため、高額になる場合がある
出張費	基本20km圏内まで基本料金に含まれるが、超える場合は追加料金発生

なお、修理の見積もり診断だけでも、メーカーへ依頼すると6,490円〜9,680円の費用が必要です。また、以下のような特殊なケースでは、通常より高額な見積もりとなる可能性もあります。

三菱エコキュートは修理業者に任せた方が安心

三菱エコキュートの修理は、確かな技術と実績を持つ専門業者への依頼をおすすめします。ユニテックは、累計3,000件以上の修理実績があり、三菱エコキュートをはじめ各メーカーの製品に精通したスタッフが在籍しています。

エコキュートは給湯システムの要となる設備です。故障時の対応を誤ると、日常生活に支障をきたすだけでなく、二次被害のリスクも高まります。そのため、専門知識を持った技術者による適切な診断と修理が不可欠です。

弊社では、お客様のご要望や環境に合わせた最適な修理プランをご提案いたします。明確な価格設定と丁寧な説明で納得していただいた上で実施するほか、緊急時の対応も可能です。お客様の困りごとに迅速に対応いたします。ぜひお気軽にお声がけください。

故障や修理はDIYで対応できる？

三菱エコキュートの修理をDIYで行うことは、強くおすすめできません。理由として、まず法的な制約があります。エコキュートの多くの部位は、電気工事士などの専門資格を持っていなければ修理できない箇所があり、無資格者による施工は法律で禁止されています。

また、専門の工具や測定機器が必要な箇所も多く、一般の方では対応が困難です。素人による不適切な修理は、症状の悪化を招くだけでなく、感電事故や漏電など、重大な事故につながる可能性もあります。

危険を回避し、確実な修理を実現するためには、専門業者による適切な診断と修理が必要です。次項では、実際の修理がどのような流れで進むのか、具体的にご説明します。

三菱エコキュート修理の具体的な流れ

三菱エコキュートの修理は、専門業者による以下の4つのステップで進められます。

現地調査

三菱エコキュートの故障に対して、専門スタッフが最短即日で現地調査にうかがいます。調査では、エラーコードの確認や各部品の動作チェック、配管状態の点検などを実施し、特に水漏れや異音など緊急性の高い症状の場合は、優先的に対応します。

スムーズな調査のために、以下の情報をあらかじめご用意いただくと効率的です。

工事日程の確保

現地調査の結果に基づき、修理内容と工期を確定し、作業員の日程を調整します。三菱エコキュートの修理では、特に以下の点に配慮して工事日程を設定します。

お見積りの内容確認と契約

見積書には修理に必要な以下の項目が明記されます。

見積内容にご納得いただけない場合は、この時点でキャンセルしていただいても一切料金は発生しません。また、追加作業が必要になった場合は、必ず事前にご相談いたします。

修理工事の実施

通常の三菱エコキュートの修理は、3〜4時間程度で完了します。工事中は給湯器能が使用できないため、お客様の生活に支障が出ないよう配慮しながら作業を進めます。

修理完了後は以下の対応を徹底します。

また、修理後も安心してご使用いただけるよう、アフターフォロー体制を整えています。ぜひお声がけください。

まとめ

三菱エコキュートの故障において、お湯が出ない、温度が安定しない、異音がする、水漏れがある、エラーコードが表示されるなど、さまざまな症状が現れた際は、早期発見・早期対応が修理費用の抑制につながります。

修理費用は2万円から20万円程度が相場ですが、故障箇所や必要な部品によって変動します。ただし、放置によって高額な修理費用が発生するリスクを考え、早めに専門家へ相談しましょう。

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よくある質問(FAQ)

エコキュートではなく電気温水器のエラーコードは？

電気温水器のエラーコードは、エコキュートとは異なる対応が必要です。主な電気温水器のエラーコードは以下のとおりです。

エラーコード	内容
E00	上ヒーター制御用サーミスター短絡・断線
E01	下ヒーター制御用サーミスター短絡・断線
F07	タンク未満水検知
P06	わき上げ異常
P07	パワーリレー溶着検知
P08	わき上げ用ヒータ空焼き検知
U01	わき上げ用電力供給なし

エラーが表示された場合は、電気温水器専門の修理業者への相談をおすすめします。

三菱エコキュートは故障が多いって本当？

三菱エコキュートの故障が多いという印象は、実際の故障率を反映したものではありません。。

三菱電機は給湯器器市場で高いシェアを持っているため、ユーザー数が多く、結果として故障報告の件数も比例して多くなっていると考えられます。製品自体の信頼性は十分に確保されており、適切なメンテナンスを行えば安定して使用できます。

三菱エコキュートは何年持つ？耐用年数の目安

三菱エコキュートの一般的な耐用年数は10年〜15年です。設置から10年程度経過すると、経年劣化による部品の故障リスクが高まってきます。

定期的なメンテナンスを行うことで、より長く使うことも可能ですが、10年を目安に更新を検討しましょう。

三菱エコキュートは過去にリコールがあった？

三菱エコキュートは、これまでリコール対象となった事例はありません。製品の安全性と信頼性は十分に確保されており、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、安心してご使用いただけます。。