電気温水器の買い替え費用はいくら？値段やメリットデメリットを比較検証

「電気温水器の調子が最近おかしい」「電気代が高すぎる」「買い替えを考えているけど、費用がどのくらいかかるのかわからない」というお悩みを抱えていませんか？

電気温水器は一般的に10年程度で買い替えの検討が必要になってきます。しかし、単純に同じ電気温水器に買い替えるべきか、それともエコキュートに切り替えるべきか、判断に迷う方も多いはずです。

実際、電気温水器の買い替えには本体価格だけでなく、撤去費用や工事費用、さらには補助金の有無など、考慮すべきことが数多くあるのも事実です。

そこで本記事では、電気温水器の買い替えにかかる具体的な費用から、エコキュートとの比較、さらには補助金の活用方法まで徹底解説します。電気温水器の買い替えを検討中の方は、適切な判断のためにもぜひ最後までご一読ください。

電気温水器のまま買い替える値段・価格相場

電気温水器を『同じような電気温水器』に買い替える場合、標準的な価格帯は以下のとおりです。

グレード	価格帯(工事費込み)
スタンダード	35万円～45万円
ハイグレード	45万円～50万円

価格差が生まれる主な要因は、タンク容量と省エネ性能です。

一般的な4人家族向けの370L〜460Lクラスでは、スタンダードモデルで15万円前後が相場となっています。一方、高性能な省エネ機能や保温機能を備えたハイグレードモデルでは、30万円前後まで価格が上昇します。

ただし、電気温水器は月々の電気代が高いため、買い替えを検討する際はランニングコストも考慮しなければなりません。電気温水器の電気代は、エコキュートと比較すると約4倍もの差があるともいわれているからです。

電気温水器からエコキュートに買い替えする場合の値段・価格相場

エコキュートへの買い替えは、初期費用は高めですが長期的な節約につながります。各メーカーの標準的な価格帯は以下のとおりです。

メーカー	価格帯(工事費込み)
三菱	35万円～
パナソニック	40万円～
長府製作所	35万円～
コロナ	35万円～

この価格には、本体価格、標準工事費、リモコン代が含まれています。また、機種によって省エネ性能や追い焚き機能などの違いがあるため、実際の購入時には生活スタイルに合わせて選ぶのが基本です。

なお、どちらのケースでも既存の電気温水器を撤去する費用が別途必要となります。撤去費用は工事の難易度や地域によって変動することから、事前に確認しておくことをおすすめします。

電気温水器の撤去費用はいくらくらいが相場ですか？

電気温水器の撤去費用は、1万円から12万円程度と業者によって異なります。価格差が生まれる主な要因は、設置場所や撤去の難易度、廃棄物の処理方法に違いがあるからです。

例えば、4階建てマンションの最上階に設置された大型の電気温水器を撤去する場合、クレーン車を使うため費用は高額になります。一方、1階の屋外に設置された小型の電気温水器であれば、特殊な機材も不要で作業も容易なため費用は抑えられるといった具合です。

ただし、最近では買い替えキャンペーンの一環として、撤去費用を無料にしたり、最初から工賃に含めて安くしたりする業者も増えています。細かい費用を含めて、専門業者から見積もりをもらいましょう。

買い替えは見積もりを取ること

電気温水器の買い替えで見積もりを取る重要性は、以下の3点に集約されます。

特に大切なのは、見積もり時に現場を確認してもらうことです。写真や図面だけでは把握できない設置環境の特殊性があり、後々のトラブルを防ぐためにも徹底してください。

弊社ユニテックでは3,000件以上の施工実績を活かし、経験豊富な専門スタッフが丁寧な現地調査を行い、詳細な見積もりを無料で作成しています。ぜひ、お気軽にお声がけください。

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エコキュートと電気温水器はどっちがいい？

エコキュートと電気温水器の選択で迷われている方のために、主要な比較項目をまとめました。初期費用だけを見ると電気温水器が有利に思えますが、長期的な視点では明確な違いが見えてきます。

比較項目	エコキュート	電気温水器
仕組み	ヒートポンプ方式(空気の熱+電気)	電気ヒーターで直接加熱
電気代	少ない(従来の約1/3)	多い
初期費用	高い(補助金制度あり)	安い
設置スペース	大きい(2ユニット必要)	小さい(1ユニット)
運転音	やや大きい(静音設計あり)	小さい
環境性能	CO2削減に貢献	標準的
災害対応	強い(貯水機能あり)	標準的
メリット	・ランニングコストが約1/3で安い ・環境にやさしい ・災害に強い ・補助金制度が利用可能	・設置スペースが少なくて済む ・動作音が小さい ・初期費用が安い
デメリット	・初期費用が高い ・設置スペースが必要	・ランニングコストが高い ・湯切れの心配がある

結論として、エコキュートへの買い替えをおすすめします。確かに初期費用は40〜50万円と高額ですが、電気代が従来の約1/3になる点が魅力です。

また、地域で利用できる補助金制度を活用すれば、初期費用の負担も軽減できます。

関連記事：電気温水器とエコキュート選ぶならどっち？特徴とメリットを比較検証

電気温水器の買い替えで使える補助金は？

電気温水器を『同じ電気温水器に買い替える』場合、残念ながら利用できる補助金制度はほとんどありません。一方、エコキュートへの買い替えなら、過去に経済産業省の「給湯省エネ事業」で最大18万円の補助金が受けられることもありました。

ただし、補助金には予算に上限があり、予定より早く終わることもあります。そのため、買い替えを検討されている方は、価格相場や補助金の申請方法について、早めに検討を始めることをおすすめします。

ただ、まだ電気温水器を使い続けたいという方もおられるはずです。次は、あえて電気温水器を使い続けるメリットについても見ていきましょう。

電気温水器を使い続ける4つのメリット

電気温水器を使い続けることで、以下の4つのメリットを得られます。

製品寿命(耐用年数)が長い

電気温水器の特徴は、シンプルな構造による長寿命性です。一般的な電気温水器の耐用年数は10〜15年とされていますが、適切なメンテナンスを行えば15年以上使用できるケースも少なくありません。

電気温水器が「電熱ヒーターで水を温める」というシンプルな仕組みで動作するためです。エコキュートのような複雑な機械部品や制御システムを持たないため、故障のリスクが低く、部品交換も最小限に抑えられます。

火災のリスクが軽減される

電気温水器は、ガスを使用しない給湯システムであることで火災のリスクも軽減されます。電気温水器は密閉された筐体内で電熱ヒーターによって水を加熱する仕組みのため、火を使用せず、ガス漏れの心配もありません。

また、万が一の故障時でも、安全装置が働いて自動的に運転を停止する機能を備えています。このような安全設計により、特に小さなお子様のいるご家庭や高齢者世帯でも、安心して使用できます。

初期費用が安く済む

電気温水器の本体価格は、エコキュートと比較して約半額程度に抑えられます。具体的には、同じ容量(370L)の場合、電気温水器が約40万円前後なのに対し、エコキュートは約80万円前後となります。

この価格差は、電気温水器の構造がシンプルで、製造コストを抑えられることに起因します。また、設置工事も比較的シンプルなため、工事費用も抑えられます。初期費用を抑えたい方や、当面の出費を最小限に抑えたい方にとって選択肢となるのです。

設置スペースが不要

電気温水器は、機種によって薄型コンパクトな設計のものも多く、設置場所の自由度が高いのが特徴です。特に最新の薄型モデルは、従来型と比べて奥行きを30％程度削減しているものもあります。

コンパクトな設計により、狭小住宅や設置スペースに制限のある住宅でも、比較的容易に設置できます。また、室外機が不要なため、エコキュートのように2つの機器を設置する必要もありません。

ただし、このメリットがある一方で、電気温水器にはいくつかの課題もあります。次に、そうしたデメリットについても確認していきましょう。

電気温水器を使い続ける2つのデメリット

電気温水器には、以下の2つのデメリットがあります。

ランニングコストが高い

電気温水器のランニングコストが高くなる理由は、電熱ヒーターで直接水を加熱する仕組みにあります。投入した電気エネルギーをそのまま熱に変換するため、エネルギー効率が悪く、結果として電気代が高額になってしまいます。

一般的に、エコキュートと比較して約4倍の電気代がかかると言われています。また、夜間電力を利用しても、基本料金と従量料金の合計は決して安くありません。

こうした長期的な視点で見ると、初期費用は高くてもエコキュートへの買い替えを検討する価値があります。

湯切れを起こす

電気温水器のデメリットとしてもう1つ挙げておきたいのが、タンク内のお湯を使い切ってしまう「湯切れ」です。一度湯切れを起こすと、新たにお湯を沸かすまでに3〜4時間程度かかってしまいます。

特に朝夕の入浴時間が重なる時間帯や、洗濯と食器洗いが重なるような場合に湯切れになりやすいです。タンクの容量は家族人数に応じて選択できますが、それでも使用量が多い日は要注意です。

では、電気温水器を買い替える際には、どのような点に注意すべきなのでしょうか。次は、安全で確実な買い替えのために押さえておくべきポイントを見ていきましょう。

電気温水器を買い替え・交換する際の2つの注意点

電気温水器の買い替えは、10年以上使う設備への投資だと考えたほうが決めやすいです。失敗のない買い替えのために、以下2つの注意点を必ず守りましょう。

DIYでは交換を行わない

電気温水器のDIY交換は、法律で禁止されています。なぜなら、設置には「給水装置工事主任技術者」と「第二種電気工事士」の資格が必要だからです。

資格がない状態で工事を行うと、『30万円以下の罰金または1年以下の懲役』という厳しい罰則の対象となります。また、素人の工事では以下のような事故リスクもあります。

安全な設置のためには、必ず有資格者のいる専門業者に依頼しましょう。

見積もりが曖昧な業者を選ばない

電気温水器の交換でもっとも注意すべきは、曖昧な見積もりを出す業者との取引です。後から追加料金を請求されるトラブルを避けるため、以下の項目が明確に記載された見積書を必ず取得しましょう。

最低でも3社以上から相見積もりを取ることで、適正価格での交換が可能になります。見積もり時には、アフターサービスの内容も必ず確認してください。

さて、ここまで注意点をご説明しましたが、では実際にどのような業者に依頼すれば良いのでしょうか？次は、信頼できる業者の選び方について詳しくご説明します。

どこに頼む？入れ替え・買い替えは業者への依頼がおすすめ

電気温水器の買い替えや入れ替えは、以下の理由から専門業者への依頼をおすすめします。

専門知識のあるスタッフに任せられる

専門業者のスタッフは、地域特性や使用環境に応じた最適な機器選定を提案できる豊富な知識を持っています。寒冷地では凍結対策が施された機種を推奨したり、日当たりの良い場所なら太陽光発電との連携を提案したりと、きめ細かなアドバイスが期待できます。

また、家族構成や生活スタイルに合わせた細やかな提案も可能です。共働き世帯なら時間帯別の給湯パターンを考慮した容量設計、大家族なら湯切れしにくい機種の選定など、実際の生活に即した提案をしてくれるのです。

補助金申請なども任せられる

電気温水器の買い替えでは、設置工事だけでなく、補助金申請などの煩雑な事務手続きも発生します。書類作成から申請手続き、行政との調整まで、すべてを一括して任せられると負担を軽減できます。

ユニテックは、累計3,000件以上の豊富な実績を持ち、エコキュート各メーカーの知見も豊富な専門店です。お客様の環境や条件、希望に合わせて最適な商品を提案し、明確な価格設定で安心してお任せいただけます。

経験豊富な専門スタッフが、お見積りから設置工事、アフターフォローまで、親切丁寧に対応いたします。まずはお気軽にユニテックへご相談ください。

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まとめ

電気温水器の買い替えには、同じ電気温水器を選ぶ場合で35万円〜40万円、エコキュートへの買い替えで40万円〜50万円の費用が必要です。10年間使用した場合、電気代の差額だけ節約効果が期待できるため、長期的な視点ではエコキュートへの買い替えが経済的なことも少なくありません。

電気温水器の買い替えはどうしても高い投資ですが、適切な情報と判断基準があれば、最適な選択が可能です。この記事の情報を参考に、ご自身の状況に合った最適な買い替え計画を立ててください。