
電気温水器からお湯が出ない、いつもより温まるのが遅い、水漏れが気になるなどのトラブルでお困りではないでしょうか。特に冬場は、お風呂やキッチンでお湯が使えないと深刻な事態になります。
ただ、修理を依頼するとなると、どこに頼めばいいのか、費用はいくらくらいかかるのかが気になるものです。「安かろう悪かろう」の業者も存在し、高額な修理費用を請求されたり、不適切な修理で再び故障したりするケースもあります。
そこで本記事では、電気温水器の修理にかかる費用相場から、信頼できる業者の選び方、さらには修理と買い替えの判断基準まで詳しく解説します。「早く直したいけど、できるだけ費用は抑えたい」「信頼できる業者に依頼したい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
電気温水器の修理が必要な症状の例

電気温水器の故障で以下のような症状が出たら、すぐに修理を検討しましょう。放置すると水漏れによる階下への被害や、最悪の場合は感電事故にもつながることがあります。
修理が必要な症状
- お湯が出ない、またはぬるい
- 設定温度まで上がらない
- 沸き上がり時間が明らかに長くなった
- タンクや配管から水漏れがある
- 異音や振動が発生している
- 電気代が急に高くなった
- 漏電ブレーカーが頻繁に落ちる
特に水漏れは、賃貸物件にお住まいの方であれば管理会社やオーナーへの報告も必要になるでしょう。また、電気温水器本体からの水漏れは内部タンクの腐食が原因となりやすく、修理ではなく本体の交換になることもあります。
修理の相場は症状によって異なりますが、まずは修理専門業者に相談して見積もりを取ることからはじめましょう。24時間365日対応している業者も多いため、夜間や休日でも気軽に問い合わせができます。
電気温水器の修理にかかる費用の相場
電気温水器の主な故障箇所と修理費用の相場は、以下のとおりです。
故障箇所 | 修理費用の目安 | 特徴 |
---|---|---|
電気ヒーター | 4万円~8万円 | お湯を沸かす重要部品。耐用年数は約10年 |
制御基板 | 6万円~7万円 | 温水器の制御を担う電子部品。交換となりやすい |
混合弁 | 3万円程度 | 温度調整を行う部品。経年劣化で故障 |
三方弁 | 3万円程度 | お湯の流れを制御する弁。詰まりや劣化で故障 |
修理費用は、部品の種類や電気温水器の型番によって変動します。また、メーカー保証期間内であれば無料で修理できることもあるため、まずは保証書を確認しましょう。
部品代と出張費・技術料は見積もり
電気温水器の修理費用は、部品代と出張費・技術料に分かれます。部品代は修理費用に含まれる、または別途の請求となるためおおよそ2万円前後です。
出張費と技術料は修理業者によって料金設定が異なり、一般的な相場として出張費と技術料を合わせて1万円程度が目安です。ただし、深夜や休日の対応、遠方への出張などは割増料金が発生します。
修理を依頼する際は、必ず見積書で内訳を確認しましょう。部品代、出張費、技術料の内訳が明確に記載されているか確認し、不明な点があれば必ず質問して対応の質も見ておくと安心です。
電気温水器の修理は何日くらいかかる?

電気温水器の修理にかかる時間は、故障の内容や部品の在庫状況によって変わってきます。一般的な修理時間の目安をお伝えすると、短い場合は2〜5時間程度で完了します。
ただし、部品の在庫がない場合は取り寄せとなり、修理完了までに3日〜1週間ほどかかることもあります。特に、古い機種の場合は部品の調達に時間がかかりやすいため、余裕を持った修理依頼をおすすめします。
また、修理時は温水が使えなくなることから、生活への影響を最小限に抑えるためにも、修理業者と日程を調整しましょう。修理期間中に備えて、近隣の銭湯やスーパー銭湯の場所を事前に確認しておくのもポイントです。
【比較】電気温水器の修理はどこに頼めばいい?
電気温水器の修理依頼先は、以下の3つがあります。
電気温水器の修理依頼先
- メーカー
- 購入した販売店
- 修理専門業者
メーカー
メーカーへの修理依頼は、保証期間内であれば無料または低価格で修理できるメリットがあります。また、メーカー純正の部品を使うため、修理の品質は保証されます。
しかし、保証期間が過ぎてしまうと修理費用は全額自己負担です。電気温水器の交換を検討する場合も、同じメーカーの製品からしか選べないため選択肢が限られてしまいます。
購入した販売店
販売店への修理依頼は、店舗独自の保証サービスを活用できる可能性のある選択肢です。また、ポイント還元や修理キャンペーンなどの特典を利用できれば、修理費用を抑えられることもあります。
ただし、販売店は必ずしも修理の専門家ではない、または外部の業者へ委託する仕組みが多いため、修理までに一定の時間がかかります。交換を検討する場合も、取り扱っている製品の中からしか選べず、お好みの機種があるかは分かりません。
【おすすめ】修理専門業者
豊富な知識と経験を持つプロが、的確な診断と修理を行う専門業者への依頼がもっともおすすめです。販売店のように独自の割引を受けやすいことで、費用も他の2つと比較して安く抑えやすいです。
電気温水器の交換が必要になった場合も、日立や三菱、東芝などさまざまなメーカーの中から、最適な機種を提案してもらえます。ただし、信頼できる業者を見つけるまでに時間がかかることもあることから、口コミや評判の確認をおすすめします。
どこに連絡するか迷ったらユニテックへ

電気温水器の修理で悩んでいるなら、給湯器専門業者のユニテックへご相談ください。累計3,000件以上の修理・交換実績があり、経験豊富な専門スタッフが確かな技術で対応いたします。
ユニテックが選ばれる理由は、以下の3つです。
ユニテックが選ばれる理由
- 全メーカーの知見を持つ専門スタッフが対応
- お客様目線での丁寧なサービス
- 最短即日対応(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、静岡、山梨の全域)
また、修理だけでなく買い替えのご相談も承っております。まずは故障の状況をお聞かせください。
電気温水器の修理より買い替えを検討した方がいいケース
電気温水器の修理より買い替えを検討した方がいいケースは、以下の2つです。
修理より買い替えを検討した方がいいケース
- 購入から13~15年が経過している
- 故障を繰り返して修理が続いている
購入から13~15年が経過している
電気温水器の耐用年数である13〜15年を超えて使用している場合、いつ故障が発生してもおかしくありません。
特に注意したいのは、メーカーが部品の製造を終了するタイミングと重なることです。一般的に、メーカーは製造終了後10〜13年程度は部品を保管していますが、それ以降は部品の入手が困難になります。
結果、13年以上使用している電気温水器が故障した場合、部品がなく修理できないケースも少なくありません。最新の機器は省エネ性能が向上しているため、交換によって電気代の節約にもつながります。
故障を繰り返して修理が続いている
使用年数が浅くても、1年以内に2回以上の故障が発生しているといった電気温水器は買い替えを検討した方が賢明です。特に、同じ箇所で繰り返し不具合が発生する場合は、製品自体に何らかの問題があると考えられます。
このような状況で修理を続けると、その都度修理費用が発生し、最終的な支出が新品購入よりも高額になってしまいかねません。頻繁な故障は、突然お湯が使えなくなるリスクを常に抱えることになり、精神的な負担にもなることから思い切って買い替えを検討しましょう。
電気温水器はエコキュートへの交換がおすすめ?

電気温水器の修理を検討している方には、この機会にエコキュートへの交換をおすすめします。
空気の熱を利用して電気温水器より効率的にお湯を沸かすため、従来の電気温水器と比べて電気代を約3分の1に抑えられます。初期費用は電気温水器より高額になりますが、機能や容量を最小限に抑えたり、補助金制度を利用したりすると実質的な負担を軽減できるでしょう。
ただし、設置スペースや建物の構造によって交換できない場合もあることから、まずは修理の依頼と合わせて専門業者への相談をおすすめします。修理費用と買い替え費用を比較しながら、長期的な視点で検討してみましょう。
【要注意】故障した電気温水器の修理でDIYはNG
電気温水器の修理をDIYで行うのは、おすすめできません。特に賃貸物件にお住まいの方は、管理会社に必ず相談してください。
DIY修理が危険な理由は主に3つあります。
DIY修理が危険な理由
- 感電事故のリスクがある
- 水漏れによる二次被害が起きる
- メーカー保証を受けられなくなる
感電事故のリスクがある
1つ目は感電事故のリスクです。電気温水器は200Vほどの高電圧で動作するため、配線の確認や修理の際に誤って触れると事故につながります。電気工事士などの資格を持っている方でも、電気温水器特有の構造や仕組みを熟知していなければ安全な修理はできません。
水漏れによる二次被害が起きる
2つ目は水漏れによる二次被害です。電気温水器は高圧の温水を扱うことから、誤った修理によって配管が破損すると、階下への漏水事故を引き起こします。特に集合住宅では、近隣住戸への被害も考えられます。
メーカー保証を受けられなくなる
3つ目は保証の問題です。DIYで修理を行うと、メーカー保証が無効になるだけでなく、万が一の事故が起きた際に保険適用外となります。一時的に動作が改善したように見えても、不適切な修理は故障を悪化させ、最終的により高額な修理費用が必要になることも少なくありません。
電気温水器の修理は、必ず専門の業者への依頼をおすすめします。業者選びに迷った場合は、複数の見積もりを取って比較検討するのがベストな選択です。
まとめ
エコキュートの修理費用は故障箇所によって3万円から8万円程度、部品代に加えて出張費・技術料が必要です。ただし、極端に安い見積もりには注意しましょう。
修理する際には、専門業者への依頼がもっともおすすめです。メーカーや販売店への依頼も可能ですが、修理専門業者なら豊富な知識と経験をいかした的確な診断と修理が期待できます。
なお、修理か買い替えかの判断は、使用年数と故障の頻度がポイントです。13年以上経過している場合や、繰り返し故障する場合は、買い替えを前向きに検討してみましょう。