
エコキュートのリモコン故障の例
- 「エコキュートのリモコンの電源が突然つかなくなった…」
- 「お湯は出るのにリモコンが反応しない…」
このような状況に直面して困惑している方も多いのではないでしょうか。
エコキュートのリモコンの不具合は、単なる一時的なエラーで簡単に解決できるケースもあれば、放置すると高額な修理費用が必要になるケースもあります。
そこで本記事では、リモコンの不具合の原因を見極める方法から、自己解決できる症状、修理が必要な場合の費用まで詳しく解説します。「エコキュートのリモコンの調子がおかしい」「修理と買い替えのどちらがいいか迷っている」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
【早見チェック表】リモコンの修理が必要か判断に迷ったら

エコキュートのリモコンに不具合が起きた時、すぐに修理を依頼すべきか迷うはずです。実は、症状によっては自分で簡単に解決できるケースもあります。
以下の早見チェック表で、修理が必要かどうかを確認してみましょう。〇は修理不要、△は注意が必要、×は修理が必要な症状です。
症状 | 対処 | 反応 | 理由 | 対応 |
---|---|---|---|---|
液晶が付かない | ボタンを操作する | 通常の画面が表示される | 節電・スリープモードになっていた | 〇 |
何も表示されない | 液晶パネルの故障が考えられる | × | ||
リモコンの電源がつかない | 電源のオンオフを確認する | 電源が入る | 電源がオフになっていた | 〇 |
電源が入らない | リモコン本体が故障している | × | ||
ブレーカーを確認する | 電源が入る | ブレーカーがおちていた | 〇 | |
電源が入らない | ※ | × | ||
漏電遮断器を確認する | 電源が入る | 漏電遮断器が作動していた | 〇 | |
電源が入らない | ※ | △ | ||
時計の表示が点滅している | 時刻設定をやり直す | 点滅状態が解除される | 停電などで一時的に電源が落ちていた | 〇 |
液晶がうつるのにボタンが反応しない | ボタンを操作する | 通常の画面が表示される | ロック機能が作動していた | 〇 |
反応しない | リモコンの故障が考えられる | × |
この表に当てはまらない症状や、自己診断で判断がつかない場合は、メーカーのお客様相談窓口や販売店、専門業者への相談をおすすめします。
故障かな?と思ったら、プロの目で確認を。自己診断で判断がつかない場合でも、ご安心ください。3,000件以上の修理実績を持つユニテックの専門スタッフが、お客様の状況を丁寧に確認いたします。
関連記事:エコキュートのリモコン交換はどうする?故障・修理の対応を解説
【修理必須】リモコンの故障が疑われる3つの症状と確認方法
エコキュートのリモコンに以下のような症状が出た場合、修理となるケースがほとんどです。
修理となる症状
- リモコンの電源がつかない
- ボタンを押しても反応しない
- エラーコードが表示される
リモコンの電源がつかない
エコキュートのリモコンの電源がつかない場合、以下のような症状が考えられます。
リモコンの電源がつかない場合の症状
- リモコンのボタンを押しても全く反応がない
- 運転ランプが点灯しない
- 液晶画面が真っ暗なまま
- 電源ボタンを長押ししても起動しない
この症状が出た場合、まずは電気系統のトラブルを疑います。特に停電や落雷のあとに発生することが多く、エコキュート本体は動作していてもリモコンだけが起動しないケースもあります。
ただし、リモコンの電源が入らない原因は、単なる電源オフ状態から、配線の断線、リモコン本体の故障までさまざまです。対処法を順番に試していき、改善しない場合は専門業者による点検が必要になるでしょう。
【対処法】主電源・ブレーカー・漏電遮断器を確認する
リモコンの電源が入らない場合、まずは以下の3点を確認しましょう。
リモコンの電源が入らない場合に確認すること
- エコキュートの主電源が入っているか
- 分電盤のブレーカーが落ちていないか
- 漏電遮断器が作動していないか
特に落雷や停電のあとは、安全装置によってブレーカーや漏電遮断器が落ちていることが多いです。この場合、スイッチを入れ直すだけで復旧することがほとんどです。
ただし、確認しても電源が入らない場合は、以下の可能性が考えられます。
それでも電源が入らない場合に考えられること
- リモコンと本体をつなぐ配線の断線
- リモコン本体の故障
- エコキュート本体の基板不良
このような場合は素人判断で修理せず、必ず専門業者に点検・修理を依頼しましょう。無理な対処は、より深刻な故障を引き起こしかねません。
ボタンが反応しない
エコキュートのリモコンで「ボタンを押しても反応しない」というトラブルもよく起こる症状の1つです。この状態は、2つのケースにわけられます。
1つ目は、液晶画面は正常に表示されているのに、どのボタンを押しても反応がない場合です。
主な原因は、チャイルドロックやキーロックなどの安全機能が働いていることです。各メーカー(日立・東芝・三菱・パナソニック・ダイキン・コロナなど)によってロック機能の解除方法は異なりますが、液晶画面に「鍵マーク」が表示されていれば、ロック状態であることを示しています。
2つ目は、特定のボタンだけが反応しない、あるいはすべてのボタンが物理的に反応しない場合です。
リモコン内部の基板が故障していることが多く、修理や交換が必要になるケースです。特に落雷や水濡れなどが原因で起きやすく、放置すると他の部分にも影響するため、早めの対応が推奨されます。
【対処法】ロック機能が作動していないか確認する
エコキュートのリモコンには、小さなお子様のいたずらや誤操作を防ぐために、ロック機能が搭載されています。このロック機能が作動していると、ボタンを押しても一切反応しない状態になります。
まず確認すべきは、リモコンの液晶画面に「鍵マーク」が表示されているかどうかです。ロックの解除方法は機種によって異なりますが、一般的には以下のような操作で解除できます。
鍵マーク解除の方法
- 特定のボタンを3秒以上長押し
- 複数のボタンを同時に押す
- 決められた順序でボタンを押す
ロック解除の具体的な方法はお手持ちの取扱説明書で、説明書を紛失している場合は、メーカーのWebサイトで型番を入力すると該当機種の操作方法を確認できます。
なお、ロック機能を解除しても反応がない場合は、リモコンの故障が考えられます。その場合は専門業者による点検が必要になるでしょう。
エラーコードが出ている
エコキュートのリモコンに突然アルファベットと数字の組み合わせ(例:A01、H25など)が表示された場合、「エラーコード」と呼ばれる故障を知らせるサインです。
エラーコードは、エコキュートに何らかの不具合が生じた際に、以下のような原因を特定しやすくするために表示されます。
エラーコードにより特定できること
- 配管の凍結や詰まり
- 給湯温度の異常
- 機器内部の故障
- 通信エラー
- センサーの異常
ただし、エラーコードが出ているからといって、必ずしも深刻な故障とは限りません。なかには、一時的なエラーで再起動するだけで解決するケースもあります。
しかし、同じエラーコードが繰り返し表示される場合は、早めに対処する必要があります。
関連記事:メーカーごとのエコキュートエラーコード一覧|原因と対処法
【対処法】説明書で意味を調べる
エラーコードが表示された場合、まずは落ち着いて取扱説明書を確認しましょう。各メーカー(日立、東芝、三菱、パナソニック、ダイキン、コロナなど)の説明書には、エラーコードの意味と対処方法が詳しく記載されています。
説明書を紛失している場合でも、各メーカーのWebサイトで該当機種の取扱説明書をPDFでダウンロードできることが多いので、確認してみましょう。
深刻な故障を防ぐために、リモコンだけでも不具合のサインは早めの確認が大切です。特に、以下のような場合は専門家の診断をおすすめします。
専門家の診断がおすすめのケース
- エラーコードが繰り返し表示される
- 電源が不安定
- 複数の症状が同時に出ている
ユニテックでは、24時間365日対応可能なスタッフが3,000件以上の修理実績を活かし、お客様の状況に合わせた最適な解決策をご提案いたします。現地調査・お見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。
自分で対処できることが多い3つの症状と対処法

エコキュートのリモコンで起こりがちな症状のなかには、実は簡単に解決できるものも含まれています。特に以下の3つの症状は、専門業者に依頼する前に自己対処を試してみる価値があります。
自己対処がおすすめのケース
- リモコンの液晶に何も表示されない
- リモコンの時計が点滅している
- ボタンを押しても反応しない
リモコンの液晶に何も表示されない
エコキュートのリモコンの液晶画面が真っ暗になっているとき、すぐに故障だと思い込んでしまいやすいです。しかし、実は節電機能やスリープモードが働いているだけというケースが多いです。
特に最近のエコキュートは、省エネ性能を高めるために、一定時間操作がないと自動的に液晶表示を消す設定になっています。日立や三菱、パナソニックなど、各メーカーともにこの機能を標準搭載しています。
この状態は正常な動作であり、修理や交換は必要ありません。ただし、以下のような場合は故障の可能性があるため、専門業者に相談することをおすすめします。
故障の可能性がある症状
- ボタンを押しても一切反応がない
- 液晶が点いたり消えたりを繰り返す
- 表示が途中で途切れる
- 起動に異常に時間がかかる
まずは節電機能が働いているだけかどうか、簡単な操作で確認してみましょう。
【対処法】ボタンを押してみる
リモコンの液晶画面が消えている場合、まずは任意のボタンを1回押してみましょう。節電モードやスリープ状態であれば、この簡単な操作だけで画面が復帰します。
各メーカーによって復帰方法は若干異なりますが、基本的には以下のいずれかの操作で解除できます。
復帰方法
- メニューボタンを押す
- 決定ボタンを押す
- その他の操作ボタンを押す
ボタンを押しても画面が復帰しない場合は、以下の手順で確認してみましょう。
ボタンを押しても画面が復帰しない場合の対処法
- もう一度ゆっくりとボタンを押してみる
- 複数のボタンを順番に試してみる
- 電源ボタンを長押ししてみる
この操作で画面が復帰すれば、リモコンは正常に機能しています。頻繁に画面が消えるのが気になる場合は、取扱説明書を参照して節電設定を変更することもできます。
リモコンの時計が点滅している
エコキュートのリモコンで「時計表示が点滅している」という症状は、意外と多く見られるトラブルです。主な原因は、停電や落雷などで、電源が一時的に切れた後に発生します。
また、以下のようなケースでも時計が点滅することもあります。
時計が点滅するケース
- ブレーカーが落ちて電源が切れた
- メンテナンス時に主電源を切った
- 漏電遮断器が作動して電源が切れた
- 長期不在で電源をオフにしていた
この症状が出ている間は、エコキュートの基本的な機能(お湯を出す、お湯を沸かすなど)は使えますが、時間帯別の電気料金の設定、深夜の沸き上げ運転などに支障が出る可能性があります。
ただし、時計が点滅しているからといって、すぐにリモコンの故障を疑う必要はありません。エコキュートに搭載された安全機能の1つで、正しい時刻設定を促すメッセージと考えてください。
【対処法】時計を設定し直す
時計の点滅を解消するには、現在時刻を設定し直すだけで問題は解決します。設定方法は以下の手順で行えます。
現在時刻の設定方法
- リモコンの「メニュー」または「設定」ボタンを押す
- 「時刻設定」を選択
- 現在の時刻を入力
- 「決定」を押して完了
なお、メーカーや機種によって操作方法が異なるため、取扱説明書で確認することをおすすめします。時刻設定が完了すると点滅は自動的に止まり、通常の表示に戻ります。この作業で改善されない場合は、専門業者による点検が必要です。
ただし、ほとんどのケースでは時刻の再設定だけで解決できる簡単なトラブルですので、まずは自分で設定し直してみましょう。
ボタンを押しても反応しない
エコキュートのリモコンで「ボタンを押しても反応しない」という症状は、多くの方が経験する代表的なトラブルです。この症状が出た場合、以下の3つの原因が考えられます。
ボタンを押しても反応しない原因
- チャイルドロックやキーロック機能が作動している
- リモコンのボタン自体が故障している
- リモコン内部の基板が故障している
まずはロック機能の確認からはじめることをおすすめします。
【対処法】ロック機能が作動していないか確認する
まず、リモコンの画面に「カギマーク」が表示されていないかチェックしましょう。このマークがある場合は、ロック機能が作動している証拠です。
ロック解除の方法は、メーカーによって異なりますが、一般的には以下のような手順です。
メーカー別ロック解除の方法
- 日立の場合:「決定」ボタンを3秒以上長押し
- 三菱の場合:「メニュー」ボタンを3秒以上長押し
- パナソニックの場合:「運転」ボタンを5秒以上長押し
ロックを解除すれば、通常通りリモコン操作ができます。なお、取扱説明書を紛失している場合は、各メーカーのWebサイトで解除方法を確認できます。
ロック機能の解除を試みても反応がない場合は、専門業者による点検・修理が必要になるでしょう。
エコキュートのリモコンの修理費用は2万円~5万円
エコキュートのリモコンが故障した場合、修理費用は2万円〜5万円程度が一般的な相場です。具体的な費用の内訳は以下のとおりです。
修理費用の内訳
- リモコン本体の部品代:1万円~3万円
- 工事費:1万円~2万円
- 出張費:5,000円~1万円
例えば、配線の断線修理だけで済む場合は2万円程度で修理できることもあります。一方で、リモコン本体の交換が必要な場合は5万円前後かかることが多いです。
高額な場合は本体の交換や相見積もりを検討
リモコンの修理費用が5万円を超えるような見積もりが出た場合は、以下の2点を検討しましょう。
1つ目は、複数の業者から相見積もりを取ることです。
業者によって修理費用に差があることも多く、なかには半額程度で対応できる場合もあります。特に、メーカー系列の修理業者は割高になる傾向があるため、独立系の修理業者にも相見積もりを依頼することをおすすめします。
2つ目は、エコキュート本体ごと交換することです。
特に設置から7年以上経過している場合は、リモコンの故障が本体寿命のサインである可能性があります。エコキュートの耐用年数は約10年と言われており、リモコン修理に5万円以上かけても、その後すぐに本体が故障するリスクを捨てきれません。
このような場合は、以下の理由から本体交換を検討した方が賢明です。
本体交換を検討すべき理由
- 新型は省エネ性能が向上しており、電気代を抑えられる
- 新品なので10年程度は安心して使える
- 新品は保証もついてくる
まとめ
エコキュートのリモコンの不具合は、一時的なエラー、リモコン単体の故障、そして本体寿命に起因する故障が主な原因です。そして、一時的なエラーの場合、以下の簡単な操作で解決できることがほとんどです。
エラー解決につながる操作
- 液晶が消えている→ボタンを押して復帰
- 時計が点滅→時刻を再設定
- ボタンが反応しない→ロック機能を解除
- 電源が入らない→ブレーカーを確認
リモコンの不具合は放置すると、より深刻な故障につながる可能性があります。ユニテックでは、以下の3つの特長で、お客様に安心いただけるサービスを提供しています。
ユニテック3つの特長
- 豊富な実績に基づく確かな技術力
- 全メーカー対応可能な幅広い知見
- お客様目線の丁寧な対応
現在、無料でお見積りを承っております。現地調査では30分〜1時間の点検で、修理の要否を確実に判断いたしますので、ぜひお気軽にお声がけください。
よくある質問(FAQ)
エコキュートのリモコンのボタンが効かなくなったのですが故障でしょうか?
最初に確認すべきは「カギマーク」の表示です。これはチャイルドロック機能が働いている証拠で、メーカーごとに異なる解除方法(通常は特定のボタンの長押し)で復帰できます。ロック解除しても反応がない場合は、リモコン内部の基板故障の可能性が高く、専門業者による点検が必要です。
エコキュートのリモコン交換費用はいくらですか?
一般的な相場は2万円〜5万円程度です。内訳は、リモコン本体の部品代が1〜3万円、工事費が1〜2万円、出張費が5,000円〜1万円となります。ただし、配線の断線修理だけで済む場合は2万円程度で対応可能な場合もあります。高額な見積もりが出た場合は、複数業者での相見積もりをおすすめします。
エコキュートのリモコンの寿命はどれくらいですか?
一般的なエコキュートのリモコンの寿命は7〜10年程度です。ただし、使用環境や使用頻度によって大きく異なります。特に設置から7年以上が経過し、リモコンに不具合が出始めた場合は、本体寿命のサインである可能性もあります。この場合、リモコンだけでなく本体の交換も含めて検討することをおすすめします。