
故障したときにどこに問い合わせれば良いのか、修理費用はどのくらいかかるのかなど、さまざまな疑問をお持ちではないでしょうか。実際、すでにサンデンはエコキュート事業から撤退しており、メーカーへの問い合わせはできません。
そこで本記事では、サンデン製エコキュートが故障した場合の対処法や問い合わせ先、修理費用の目安、よくあるエラーコードと解除方法を解説します。どうしたら良いのかお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

【注意】サンデンはエコキュート事業から撤退している

サンデンは、売上低迷から2018年の3月にエコキュートの事業から撤退しました。新規製造も終了し、補修用部品の供給や修理受付も順次終了しているほか、部品の供給も限られている状態です。
このような状況から、サンデン製エコキュートが故障した場合、別の方法を検討しなければなりません。
故障・修理はどこに問い合わせたらいい?
サンデン製エコキュートが故障した場合、故障・修理のお問い合わせ先でおすすめは専門業者への依頼です。さまざまなメーカーのエコキュート修理に対応しており、サンデン製品にも対応しているためです。
なお、部品供給を終了していることを鑑みると、修理ができないことも想定して買い替えに対応した業者が好ましいです。急いでいる場合は24時間365日対応し、急な故障にも迅速に対応できる業者に依頼すると良いでしょう。
サンデン製エコキュートで修理が必要な3つの症状
サンデン製エコキュートで修理が必要な代表的な症状は、以下の3つです。
修理が必要な代表的な症状
- お湯が出ない・出が悪い
- 水漏れ
- お湯の温度が安定しない
お湯が出ない・出が悪い
まず、お湯が出ない、または出が悪い場合です。サンデン製に限らず、リモコンの設定温度が「水」になっていると、水しか出ません。また、断水していないか、給水止水栓が閉まっていないかも確認してください。
寒冷地では配管が凍結していないか、排水栓や逃し弁に不具合がないかの確認も必要です。原因がわからない場合は、内部の故障も疑って、専門業者に修理を依頼しましょう。
水漏れ
エコキュートから水が漏れている場合、正常な動作による水の排出なのか、故障による漏れなのかを見極めると修理の必要性を判断できます。
通常、タンク内の水は沸騰すると体積が増えると排水します。ヒートポンプユニットの周囲が低温になった際に、外気との温度差で一時的に結露を引き起こして水滴が垂れることもあります。これらであれば、いずれも故障ではありません。
しかし、配管やサンデン製エコキュート本体が劣化している場合や、タンクにひびが入っているような場合には、部品の交換が必要です。水漏れが継続する場合や、大量の水が漏れている場合であれば、故障している可能性は高いでしょう。
お湯の温度が安定しない
サンデン製エコキュートの場合、お湯の温度が安定しない場合も、故障の可能性があります。
まず、キッチンの給湯に問題がなく、お風呂のシャワーの温度のみが安定しない場合は、混合水栓(サーモスタット水栓)のトラブルが考えられます。設定温度を少し上げて、ちょうど良い温度のお湯が出るか確認してください。
試してもお風呂やキッチンなど複数の場所でお湯の温度が安定していない場合は、エコキュート自体に不具合が起きていると考えられます。この場合は、専門業者に点検・修理を依頼してください。
サンデン製エコキュートの修理費用目安

サンデン製エコキュートの一般的な修理費用の目安は、以下のとおりです。
故障内容 | 修理費用目安 |
---|---|
電気系統の故障 | 3万5,000円~17万円 |
ヒートポンプの故障 | 10万~30万円 |
異音がする | 1万5,000円~5万円 |
部品交換(一部分)のみの軽微な故障 | 1万~3万円 |
配管(漏水・詰まり) | 2万~8万円 |
軽微な故障(部品交換程度)なら2〜5万円で済むことが多いですが、大規模な修理ともなると10万円以上かかる場合もあります。上記の費用に加えて、技術料や出張費などのほか、交換になれば本体価格と設置工事費(人件費や出張費)も追加費用かかります。
▶︎ エコキュートの修理が必要な故障の症状は?費用の目安や安くするコツを解説
サンデン製エコキュートのエラーコード一覧
サンデン製エコキュートがトラブルを起こすと、リモコンに以下のようなエラーコードが表示されます。
エラーコード
- F-E01:ふろ給湯の低温異常
- F-E02:給湯温度の異常
- F-E04:ふろ浴槽の栓抜け
- F-E05:ふろ初期残水の異常
- F-E06:ふろ給湯の高温異常
- F-E07:ふろ追い炊きの異常
- F-E08:ふろ給湯量の異常
- F-E09:沸き上げ低温温度の異常
- F-E10:沸き上げ高温温度の異常
- F-E12:HP湯サーミスタの断線
エラーコードの表示形式は、アルファベットと数字2つ-(数字2つ)、例えば「F-E01」「H-01」などです。なお、「-」以降の数字はない場合もあります。
エラーコードが表示された場合は、まず取扱説明書を確認し、対処方法を試してみましょう。それでも解決しない場合は、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
▶︎ サンデン社製エコキュートのエラーコード解説!トラブル解決のポイント
【エラー解除】リセット方法はリモコンの決定ボタンを押す
サンデン製エコキュートでエラーコードが表示された場合、基本的なエラー解除方法はリモコンの決定ボタンを押すだけです。ただし、エラーの種類によっては、決定ボタンを長押しすることもあります。
例えば、C15やC16のエラーの場合は、リモコンのボタンを約10秒間押し続けるといった具合です。また、貯湯ユニットの漏電遮断器を3秒以上電源をオフにした後、改めて電源をオンにしてエラーをリセットする場合もあります。
なお、エラー解除をしても根本的な問題が解決していない場合は、再びエラーとなります。繰り返しエラーが表示される場合は、専門業者への修理を依頼をおすすめします。
まとめ
サンデン製エコキュートが故障した場合、メーカーはすでにエコキュート事業から撤退しているため、専門の修理業者への依頼がおすすめです。故障の症状としては、お湯が出ない・出が悪い、水漏れ、お湯の温度が安定しないなどがあります。
この症状が見られる場合は、まず自分でできる確認や対処を行い、それでも改善しない場合は専門業者に相談しましょう。エラーコードが繰り返し表示されている場合もぜひご相談ください。

よくある質問(FAQ)
サンデンのエコキュートの寿命は?
サンデン製エコキュートの寿命は、一般的なエコキュートと同様に10〜15年程度です。ただし、使用状況や設置環境、メンテナンス状況によって寿命は変わります。サンデンはエコキュート事業から撤退しているため、部品の供給が終了していることが多く、修理が難しくなっている点に注意が必要です。
関連記事:エコキュートの寿命は何年?故障の原因や替え時のサイン・症状とは?
サンデン製エコキュートのお問い合わせ窓口は?
サンデンのお客様サービス受付センターの電話番号は0120〜330〜515ですが、現在は撤退しており、現在は修理受付を行っていません。。そのため、サンデン製エコキュートの修理や部品交換が必要な場合は、エコキュート専門の修理業者に依頼することをおすすめします。
エラーコードh-e07の意味は?
エラーコードH-E07は、高圧異常を知らせるサインで、ヒートポンプユニット内の冷媒圧力が異常に高くなっていることを示しています。原因としては、ヒートポンプユニットの吸込口や吹出口が塞がれている、外気温が高すぎる、冷媒が過充填されているなどが考えられます。
このエラーが表示された場合は、ヒートポンプユニットの周りに物を置いていないか確認し、吸込口や吹出口が塞がれていないようにしましょう。それでも解決しない場合は、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
