ユノカエコキュートを使っていると、お湯が出ない、温度が上がらない、異常音がするなど、さまざまなエラーコードが表示されることがありますよね。しかし、そのようなトラブルに立ち向かう方法を知っていれば、すぐに解決できるかもしれません。
この記事では、ユノカエコキュートのエラーコードについて説明します。ぜひ、この記事を読んで、お困りのエラーコードを解決し、快適な生活を取り戻してください。
ユノカエコキュートのエラーコード一覧
ユノカエコキュートを含めて、エコキュート全般はエラーコードが表示されて正常に動作しないことがあります。まずは、ユノカエコキュートのエラーコードの一覧とその対処法を紹介します。
エラーコード | 内容 |
---|---|
E25 | 浴槽アダプターより上に水がない |
E55 | 浴槽アダプターより上に水がない(凍結防止運転時) |
E40 | タンク湯切れ |
E41 | 湯はり時間オーバー |
E43 | 浴槽に残水がある |
E44 | 浴槽の栓抜けまたは閉め忘れ |
E01, E24〜E26, E39〜E49,E63 | 貯湯タンクユニット関連の異常 |
H01〜H32 | ヒートポンプユニット関連の異常 |
いずれの場合においても、自己対処できないものや、不安がある場合は専門業者に依頼して安全を確保して対応しましょう。
エラーコードE25
エラーコードE25は、浴槽アダプターという部品に水が入っていないことを示します。浴槽アダプターは、浴槽の水位を感知して給湯を制御する役割を持っています。水が入っていないと、給湯ができなくなります。
この場合、浴槽アダプターに水が入るように浴槽の栓を閉めてお湯を張り直してください。それでも改善しない場合は、浴槽アダプターの故障や配管の詰まりなどが考えられます。
エラーコードE55
エラーコードE55は、E25と同じ原因ですが、凍結防止運転時に発生します。凍結防止運転とは、冬季に給湯器が凍結しないように自動的にお湯を循環させる機能です。
この場合も、浴槽アダプターに水が入るように浴槽の栓を閉めてお湯を張り直してください。
エラーコードE40
エラーコードE40は、貯湯タンクのお湯がなくなったことを示します。貯湯タンクは、お湯を貯めておく部分です。お湯がなくなると、給湯ができません。
この場合、貯湯タンクの温度設定や節約運転設定を見直してください。また、使用量が多い場合は、貯湯量の大きいモデルに変更することも検討してください。
エラーコードE41
エラーコードE41は、浴槽へのお湯張り時間が長すぎたことを示します。浴槽へのお湯張り時間は、最大で約3時間までです。それ以上かかると、給湯器が自動的に停止します。
この場合、浴槽へのお湯張り量や温度設定を見直してください。また、配管の詰まりや漏水などが原因である可能性もあります。
エラーコードE43
エラーコードE43は、浴槽にお湯が残っていることを示します。浴槽にお湯が残っていると、次回のお湯張り時に正確な水位を感知できません。
また、衛生面や凍結防止のためにも、浴槽にお湯を残さないことが望ましいです。この場合、浴槽の栓を抜いてお湯を排水してください。それでも改善しない場合は、浴槽アダプターの故障や配管の詰まりなどが考えられます。
エラーコードE44
エラーコードE44は、浴槽の栓が抜けたり、閉め忘れたりしたことを示します。浴槽の栓が抜けると、お湯が流れ出してしまいます。浴槽の栓を閉め忘れると、お湯が入らなくなります。
どちらの場合も、給湯器が正常に動作しないため、浴槽の栓を確認してください。それでも改善しない場合は、浴槽アダプターの故障や配管の詰まりなどが考えられます。
エラーコードE01, E24〜E26, E39〜E49, E63
エラーコードE01, E24〜E26, E39〜E49, E63は、貯湯タンクユニットに何らかの異常が発生したことを示します。貯湯タンクユニットは、お湯を貯めておく部分です。異常が発生すると、給湯器が停止します。
これらのエラーは、電源を切って再度入れ直すことで解消する場合もあります。
エラーコードH01〜H32
エラーコードH01〜H32は、ヒートポンプユニットに何らかの異常が発生したことを示します。ヒートポンプユニットは、空気中の熱を取り込んでお湯を沸かす部分です。異常が発生すると、給湯器が停止します。
これらのエラーは、電源を切って再度入れ直すことで解消する場合もあります。
ユノカエコキュートでよく出るエラー表示
ユノカエコキュートでよく出るエラー表示は下記のとおりです。
ユノカエコキュートのよくあるエラー
- リモコンにE07・E08・E09の表示
- エラーコードH19
- エラーコードE25
リモコンにE07・E08・E09の表示
リモコンにE07・E08・E09の表示が出る場合は、リモコンと本体の通信にエラーが生じていることを示しています。この場合は、まずリモコンの電池を交換してください。
それでも改善しない場合は、リモコンや本体の配線が断線していないか確認してください。もし断線が見つかったら、修理を依頼する必要があります。
エラーコードH19
エラーコードH19という表示が出る場合は、ヒートポンプに関わるエラーが出ている状態であり、業者への依頼が必要となります。ヒートポンプは、空気中の熱を利用して給湯する仕組みですが、冷媒や圧力などに異常があると正常に動作しません。
H19の表示が出たら、すぐに電源を切って使用を中止し、メーカーや販売店・専門業者に連絡してください。
エラーコードE25
エラーコードE25という表示が出る場合は、浴槽アダプターより上に水がないことにより出るエラーです。浴槽アダプターとは、浴槽の水位を感知する装置です。
浴槽アダプターより上に水がないと、給湯器は浴槽への給湯を停止します。この場合は、浴槽アダプターの位置を確認してください。もし浴槽アダプターが浴槽から外れていたり、浴槽の水位が低かったりしたら、修理を依頼する必要があるでしょう。
ユノカエコキュートのエラー解除・リセット方法
ユノカエコキュートのエラー解除・リセット方法は、リモコンの操作と専門業者への依頼という2つが挙げられます。そのため、エラーが発生したら、まずはリモコンの操作で解除できるかどうかを確認しましょう。
ユノカエコキュートのリモコンには、エラーコードと原因が表示されます。表示されたエラーコードによって、解除方法が異なります。一般的な解除方法は下記のとおりです。
エラー解除方法
- 浴室ならリモコンの給湯温度とふろ温度を同時に5秒以上押すことで解除できる
- 台所ならリモコンの運転モードと予約を同時に5秒以上押すことで解除できる
これらの操作でエラーが解除されない場合や、再発する場合は、専門業者に連絡してください。また、火災や感電などの危険がある場合は、すぐに電源を切りましょう。
ユノカのエコキュートは大きく分けて2種類
ユノカは、2001年からエコキュートの販売を始めたメーカーです。特に九州エリアではおなじみとなっており、九州電力グループのキューヘンというブランド名で展開しています。
ユノカのエコキュートは、使った湯量が分かりやすく表示される「湯量メーター」や、お湯の温度や残量を音声で知らせる「リモコン通話」などの便利な機能が備わっています。また、凍結防止やチャイルドロックなどの安全性も高く評価されている点です。
こうした特徴を持つユノカエコキュートは、大きくわけると下記の2種類があります。
ユノカエコキュートの種類
- 自動風呂給湯タイプ
- 給湯専用タイプ
自動風呂給湯タイプ
自動風呂給湯タイプは、お風呂のお湯を自動で張ってくれるタイプです。リモコンで設定した時間に合わせて、お湯を張り始める「アシスト湯張り」や、お風呂のお湯を一定の温度に保つ「保温」機能があります。これらの機能は、忙しい方や家族が多い方にとって便利です。
また、自動風呂給湯タイプは、給湯専用タイプよりも高効率な熱交換器を採用しているため、より省エネルギーです。ただし、自動風呂給湯タイプは、給湯専用タイプに比べて価格が高くなり、一般的には10~15万円ほどの差があります。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプは、お風呂のお湯を自動で張らないタイプです。その代わりに、価格が安くなっています。給湯専用タイプは、自動風呂給湯タイプと同じく、「湯量メーター」や「リモコン通話」などの機能が付いています。
また、凍結防止やチャイルドロックなどの安全性も同じです。給湯専用タイプは、お風呂のお湯を手動で張ることに抵抗がない方や、予算が限られている方に向いています。
自動風呂給湯タイプと給湯専用タイプのそれぞれにメリットとデメリットがあるため、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて選ぶことが大切です。
ユノカエコキュートの寿命の目安は10年
ユノカエコキュートの寿命の目安は、約10年です。どのメーカーを選んでも、一般的に、エコキュートの寿命は10年程度と言われていることから、大きな差はありません。
しかし、実際には使用状況や設置環境によって大きく異なります。たとえば、水質が硬い地域では、水垢が発生しやすく、エコキュートの効率や性能を低下させる可能性があります。また、屋外に設置されたエコキュートは、気温や湿度の変化や雨風にさらされるため、内部の部品が劣化しやすくなるでしょう。
ユノカのエコキュートは、高品質な素材と技術で作られており、長期間にわたって安定した給湯を提供できます。しかし、それでも10年を過ぎると故障や不具合が発生することが多くなります。
そのため、ユノカでは10年を目安にエコキュートの交換をおすすめしています。なお、ユノカに限らず、エコキュートはメンテナンスをしっかり行うことで寿命を延ばすことも可能です。
ユノカエコキュートの寿命を延ばすためのメンテナンス方法
ユノカのエコキュートの寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスでは、下記の点をチェックします。
メンテナンスの確認点
- 水垢の除去
- 部品の点検・交換
- 外装の清掃
水垢の除去
水垢はエコキュートの効率や性能を低下させるだけでなく、水漏れや故障の原因にもなります。水垢は特に熱交換器や給湯管に溜まりやすいため、定期的に専門業者による洗浄が必要です。
部品の点検・交換
エコキュートの内部には多くの部品がありますが、その中でも特に重要なものは圧力容器と圧力開放弁です。圧力容器は水圧や温度に耐えるために厚い鋼板で作られていますが、時間とともに腐食やひび割れが発生する可能性があります。
次に、圧力開放弁は、圧力容器内の圧力が高すぎる場合に水を放出する安全装置です。圧力容器と同様に異常が発生し、動作不良や詰まりが起こる可能性があります。これらの部品は定期的に点検し、必要に応じて交換することで安全性を確保できます。
外装の清掃
エコキュートの外装は、屋外に設置されている場合は特に、汚れやほこりによって劣化する可能性があります。外装の清掃は、水や中性洗剤で拭くだけで簡単に行うことができます。
外装の清掃は、エコキュートの見た目を美しく保つだけでなく、熱効率や冷却効果を高めることにもつながります。
まとめ
エラーコードが表示された場合や不具合が発生した場合は、まずはリモコンの操作で解除できるか試してください。それでも解決しない場合は、専門業者に連絡して修理を依頼しましょう。
ユノカエコキュートは、高品質な素材と技術で作られており、安定した給湯を提供しています。しかし、定期的なメンテナンスや適切な対処が必要です。水垢の除去や部品の点検・交換、外装の清掃を定期的に行うことで、寿命を延ばすことができます。
ぜひこの記事を参考に、ユノカエコキュートの正しい使用とメンテナンスを行い、長くご利用ください。