三菱エコキュートをご利用中の皆様、エラーコードに関して疑問やお困りのことはありませんか?エラーコードは、何かしらの問題が発生していることを示していますが、その具体的な意味や対処法を知ることは重要です。
本記事では、三菱エコキュートのエラーコードについて詳しく解説します。ぜひ、この記事を参考にして、エラーコードトラブルを解決しましょう。
三菱エコキュートのエラーコード一覧
三菱エコキュートのエラーコードは、アルファベットと数字の組み合わせで表されます。アルファベットは、エラーの種類を示し、数字は、エラーの場所や詳細を示します。
下記に、主な三菱エコキュートのエラーコードとその内容をまとめました。後ほど、特徴的なエラーコードを詳しく解説します。
エラーコード | 内容 |
---|---|
C01、C02、C03、C04、C05、C06、C07、C08、C09、C11、C12、C14、C15、C16、C17、C19、C20、C21、C23、C24、C25、C26、C27、C29、C30、C31、C32、P24、P25、P26、P27、102、103、117、120、121、201 | わき上げが正常にできない状態 |
C22 | 一次電流の異常・不具合 |
E00、E01、E02、E05、E06、E07、E08、E09、E10、E11、E12、E13、E16、E17、E20、E21、E22、E23、E24 | センサー部品の異常・不具合 |
F06、F09、P05、U03 | 湯はりの異常・不具合 |
F08 | タンク・配管の漏水を検知 |
H01 | ユニットとリモコンの通信異常・不具合 |
H03 | ユニットとリモコンの互換性がない |
H10 | ヒートポンプとユニットの通信異常・不具合 |
H11 | ヒートポンプとユニットの互換性がない |
P00、P10、P11 | 浴槽へ設定した温度のお湯が出ない |
P01、P20、P21 | 蛇口やシャワーから設定した温度のお湯が出ない |
P02、P03 | ふろ機能が正常に動作できない |
P17 | 目標温度よりも高い温度でわき上げ |
P18、P28、P29、P30、P31、P37 | 自動ふろ運転、追いだきなどが正常にできない |
P35 | 湯はり弁の異常・不具合 |
P36 | ヒートポンプの異常・不具合 |
P60 | UV-LEDユニットが点灯していない |
U00 | 給湯温度の異常上昇を検知 |
C+数字のエラーコード
C+数字のエラーコードは、わき上げが正常にできない状態を示します。わき上げとは、給湯タンクに空気を送り込んでお湯を押し出すことで、浴槽にお湯を送る仕組みです。
わき上げができないと、浴槽にお湯が出なかったり、温度が低かったりすることがあります。C+数字のエラーコードは、いずれも似たような症状が出ることが多いですが、数字が異なるということは、エラーの場所や原因が異なるということです。
C+数字のエラーコードが表示された場合は、基本的にはメーカー・専門業者に連絡して修理を依頼する必要があります。
E+数字のエラーコード
E+数字のエラーコードは、センサー部品の異常・不具合を示します。センサー部品とは、温度や圧力などを測定する部品で、エコキュートの正常な動作に必要です。
E+数字のエラーコードでも、数字が異なるということは、種類や場所が異なるということを意味します。E+数字のエラーコードが表示された場合は、センサー部品の交換や修理が必要になることがあります。
F+数字のエラーコード
F+数字のエラーコードは、湯はりの異常・不具合を示します。湯はりとは、浴槽にお湯を入れることで、浴槽内でお湯を循環させる仕組みです。湯はりが正常にできないと、浴槽内でお湯が冷めたり、温度差が生じたりすることがあります。
F+数字のエラーコードは、湯はりに関するエラーを知らせるものですが、F08はタンク・配管の漏水を検知する場合もあります。タンク・配管の漏水は、水漏れや故障の原因になることがあるため、注意が必要です。
H+数字のエラーコード
H+数字のエラーコードは、リモコンとユニット・ヒートポンプの通信異常や、双方に互換性がない状態を示します。リモコンとユニット・ヒートポンプとは、それぞれエコキュートの操作部分と本体部分です。
リモコンとユニット・ヒートポンプが正常に通信できないと、エコキュートの設定や動作に影響が出ることがあります。また、リモコンとユニット・ヒートポンプが互換性がないということは、異なる型番やメーカーのものを組み合わせているため、正常に動作しないでしょう。
H+数字のエラーコードが表示された場合は、リモコンやユニット・ヒートポンプの交換や修理が基本的な対処となります。
P+数字のエラーコード
P+数字のエラーコードは、浴槽や蛇口から出るお湯の温度を指定する設定温度に関するエラーコードです。設定温度に関するエラーコードは、浴槽へ設定した温度のお湯が出ない場合や、蛇口やシャワーから設定した温度のお湯が出ない場合などに表示されます。
また、ふろ機能が正常に動作できない場合や、目標温度よりも高い温度でわき上げする場合などにも表示されます。P+数字のエラーコードが表示された場合は、基板の故障も踏まえて専門業者に依頼する必要があるでしょう。
三菱のエコキュートに多いエラーコードとは?
三菱のエコキュートに多いエラーコードは、下記の3種類です。
三菱エコキュートで多いエラー
- エラーコードp00・p01
- エラーコードp60
- エラーコードh10
エラーコードp00・p01
エラーコードp00は、貯湯ユニットの湯はり温度を調節する部品の不具合により、浴槽へ設定した温度のお湯が出ないときに表示されます。
またエラーコードp01は、貯湯ユニットの給湯温度を調節する部品の不具合により、蛇口やシャワーから設定した温度のお湯が出ないときに表示されます。
いずれも、給水配管専用止水栓が閉じているか、冬期の場合は給水配管が凍結していないかを確認してください。もし止水栓が閉じていたら開けて、給水配管が凍結していたら解凍しましょう。
それでも改善しない場合は、貯湯ユニットの故障の可能性があるため、メーカー・専門業者に連絡してください。
エラーコードp60
エラーコードp60は、キラリユキープ中にUV-LEDユニットが点灯していない状態を検知したときに表示されます。UV-LEDユニットは、お湯を紫外線で殺菌する機能です。この機能を使うと、お湯を長期間清潔に保つことができます。
しかし、UV-LEDユニットが点灯しないということは、紫外線が発生していないか、発生量が不足しているかのどちらかです。これは、UV-LEDユニットの寿命や故障、または電源や配線の問題などが原因である可能性があります。
まずは、電源プラグやブレーカーを確認し、改善しない場合はUV-LEDユニットの交換や修理が必要です。
エラーコードh10
エラーコードh10は、ヒートポンプユニット(室外機)と貯湯ユニット間の通信が正常にできていない状態を検知したときに表示されます。
通信ができないということは、ヒートポンプユニットから貯湯ユニットへの指令やデータが伝わらないか、逆に貯湯ユニットからヒートポンプユニットへのフィードバックやデータが伝わらないかのどちらかです。
これは、通信ケーブルやコネクターの断線や接触不良、またはノイズや干渉などが原因である可能性があります。まずは、通信ケーブルやコネクターの状態を確認してください。それでも改善しない場合は、通信ケーブルやコネクターの交換や修理が必要ですので、メーカー・専門業者に連絡してください。
三菱エコキュートのエラーコードの消し方・解除・リセット方法は?
三菱エコキュートのエラーコードを消す・解除・リセットする方法は、機種によって異なりますが、一般的には下記の手順で行えます。
解除・リセット方法
- リモコンの給湯温度の下げるボタンと時計合わせボタンを同時に3秒間長押しします。
- リモコンの画面に「リセット」と表示されたら、ボタンを離します。
- エラーコードが消えて正常に動作するか確認します。
この方法でエラーコードが消えない場合や、再発する場合は、故障や不具合のことが多いため、三菱電機のカスタマーセンターまたは専門業者に連絡してください。また、機種によってはリセット方法が異なる場合もあるため、詳細はこちらをご確認ください。
三菱エコキュートとエラーコードに関するFAQ
最後に、三菱エコキュートのエラーコードに関するよくある質問と回答を紹介します。
エラーコードに関するFAQ
- 三菱エコキュートのエラーコードE31はどういう意味ですか?
- 三菱エコキュートのエラーコードP27はどういう意味ですか?
- 三菱エコキュートのエラーコードH10はどういう意味ですか?
三菱エコキュートのエラーコードE31はどういう意味ですか?
三菱エコキュートのエラーコードE31は、沸き上げ温度が低温検知されたことを示しています。これは、ヒートポンプユニットの冷媒圧力が低下したり、冷媒漏れが発生したりした場合に起こります。
この場合、ヒートポンプユニットの点検や修理が必要になります。また、冬場に外気温が低いときにも発生することがありますが、これは正常な動作です。その場合は、沸き上げ時間が長くなるだけで、特に対処する必要はありません。
三菱エコキュートのエラーコードP27はどういう意味ですか?
三菱エコキュートのエラーコードP27は、わき上げが正常にできないことを示しています。これは、貯湯ユニットの水位センサーが故障したり、貯湯ユニット内の水位が低下したりした場合に起こります。
この場合、貯湯ユニットの点検や修理が必要になります。また、給水栓や給水管に異物が詰まっていたり、給水圧力が低下していたりするときにも発生することがあります。その場合は、給水栓や給水管の清掃や調整を行ってください。
三菱エコキュートのエラーコードH10はどういう意味ですか?
三菱エコキュートのエラーコードH10は、ヒートポンプユニット~貯湯ユニット間で通信異常が発生したことを示しています。これは、通信ケーブルや通信基板に不具合がある場合に起こります。
この場合、通信ケーブルや通信基板の点検や交換が必要になります。また、雷などの外部要因で通信障害が発生した場合にも起こることがあります。その場合は、電源を一旦切って再投入してください。
まとめ
三菱のエコキュートには、さまざまなエラーコードが存在します。各エラーコードは異なる問題を示しており、その原因や対処方法も異なります。エラーコードが表示された場合は、取扱説明書を参照するか、メーカー・専門業者に連絡して修理を依頼することをおすすめします。
また、エラーコードを消す・解除する方法もありますが、機種によって異なるため、詳細な手順は取扱説明書やメーカーのサポートに確認してください。
三菱エコキュートを正常に動作させるためには、定期的な点検やメンテナンスが重要です。故障や不具合が発生した場合は、専門家の助けを借りて適切な対処を行いましょう。