
エコキュートの故障でお湯が出なくなってしまうと、入浴はもちろん、食器洗いや洗面など日常生活のあらゆる場面で不便を強いられることになります。とはいえ、故障と思われる症状のなかには、実は簡単な操作ミスが原因だったり、ご自身で対処できる軽度なトラブルだったりすることもあります。
そこでこの記事では、エコキュートの故障時によく見られる症状や対処法、修理にかかる費用の目安などについて詳しく解説します。また、修理費用を少しでも抑えるためのポイントにも触れるため、ぜひ最後までご一読ください。
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エコキュートが故障したら修理か交換のどちらかになる

エコキュートが故障した場合、修理か交換かの判断が必要になります。この判断を誤ると、余計な出費を強いられる可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
まず、エコキュートの故障は以下に挙げた3つのパターンが多いです。
エコキュートの故障に多いパターン
- 設置直後に起こる「初期故障」
- 使用中の小さな不具合が原因で発生する「偶発故障」
- 長年の使用による「摩耗故障」
初期故障の場合は、メーカー保証が適用されることが多いため、まずはメーカーに相談することをおすすめします。
偶発故障や摩耗故障は修理・交換
一方、偶発故障や摩耗故障の場合は、修理費用と交換費用を比較検討する必要があります。一般的にエコキュートの交換費用は40〜50万円程度です。
しかし、修理費用がこれに近い金額になる場合は、交換を選択した方が賢明です。特に古い機種の場合、部品の取り寄せに時間とコストがかかることがあり、修理よりも交換が経済的な選択となることもあります。
故障か寿命かの判断基準
エコキュートの故障か寿命かを見極めるには、以下の基準をチェックすることが重要です。
エコキュートの故障・寿命を見極める基準
- 使用年数が13〜15年を超えているか
- 頻繁にエラーが発生するようになったか
- 修理費用が新品への交換費用(40〜50万円)に近づいているか
- 部品の供給が終了しているか、または入手が困難になっているか
- 光熱費が以前より明らかに上昇しているか
特に使用年数については、エコキュートの標準的な耐用年数が10〜15年であることを念頭に置く必要があります。13年を超えて使用している場合、たとえ一時的に修理で対応できたとしても、他の部分で新たな故障が発生しやすいです。
また、修理費用が高額になる場合は、新しい機種への交換を検討した方が賢明です。最新のエコキュートは省エネ性能が向上しているため、光熱費の削減効果も期待できます。
関連記事:エコキュートの買い替え基礎知識|メリット・デメリットをプロが解説
エコキュートが故障したらよく現れる4つの症状
エコキュートが故障したと思われる場合、以下の4つの症状がよく見られます。
エコキュート故障時の症状
- お湯が出ない
- 異音がある
- お湯の温度が安定しない
- 水漏れしている
ただし、この症状が出たからといって、必ずしも故障しているとは限りません。お湯切れや自然現象による症状である可能性もあるためです。
まずは、それぞれの症状について正確に把握し、本当に故障なのかを見極めることが大切です。以下、各症状の詳細と判断のポイントについて解説します。
お湯が出ない
エコキュートからお湯が出ないとき、まず確認したいのが、タンク内のお湯の残量です。深夜電力でお湯を沸かすエコキュートは、使用量が多かった場合にお湯切れを起こすことがあります。
また、長期不在で電源を切っていた場合も、使いはじめはお湯が出ないのが普通です。こちらは故障ではなく、再び沸き上げ運転を行えば解決する問題となります。
ただし、お湯の残量が十分にあるのに出ない場合や、沸き上げ運転を行っても改善しない場合は、温度調整基板などの故障が考えられます。
異音がある
エコキュートは稼働中、ある程度の音を発生させるのが普通です。例えば、「ブーン」という低い音は、ヒートポンプユニットのファンやコンプレッサーが動いている際の正常な稼働音です。
しかし、「キーン」という金属的な高音や、突然の爆発音のような大きな音が聞こえる場合は要注意です。部品の劣化や故障のサインかもしれません。
特に、今までなかった音が突然聞こえはじめた場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
お湯の温度が安定しない
お湯の温度が安定しない、特にお湯の供給量が不足している場合は、内部の故障や不具合が考えられます。ただし、温度の不安定さは必ずしもエコキュート本体の問題とは限りません。
水栓の劣化やシャワーヘッドの目詰まりなど、給湯設備側に原因があることも多いです。まずは蛇口やシャワーの点検を行い、それでも改善しない場合はエコキュート本体の検査を依頼しましょう。
水漏れしている
エコキュートから水が漏れているように見える場合、まず発生場所と状況を確認しましょう。というのも、見た目は水漏れでも、実は正常な現象であることが少なくないからです。
例えば、ヒートポンプユニット周辺の水は結露によることが多く、機種によっては正常な現象です。また、逃し弁からの排水も安全装置として必要な機能の1つです。
ただし、継続的な水漏れや、普段と違う場所からの漏水を確認した場合は、配管の劣化や破損などの故障が考えられます。このような場合は、水道代の上昇にもつながるため、早めの修理が推奨されます。
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エコキュートが故障したらかかる修理費用の目安

エコキュートの修理費用は、軽微な故障であれば数万円程度で済みますが、本体の重要な部分に不具合が生じた場合は10万円以上になることもあります。以下の表は、代表的な故障の修理費用の目安です。
故障の内容 | 修理費用の目安 |
---|---|
電気系統の故障 | 35,000円~170,000円 |
ヒートポンプの故障 | 150,000円~200,000円 |
異音がする | 15,000円~50,000円 |
部品交換(一部分) | 10,000円~30,000円 |
配管(漏水・詰まり) | 20,000円~80,000円 |
なお、故障が深刻な場合は修理ではなく本体の交換が必要になることもあります。その場合は本体価格に加えて、設置工事費(人件費や出張費)が別途必要となり、機種にもよりますが総額で20万円以上かかることが一般的です。
修理費用を抑えるためには、定期的なメンテナンスで故障を予防することや、複数の業者から見積もりを取って比較検討をおすすめします。
関連記事:エコキュートの修理が必要な故障の症状は?費用の目安や安くするコツを解説
エコキュートの修理費用を少しでも安く抑える4つの方法
エコキュートが故障したとき、修理費用を抑えるためには計画的な対応が重要です。突然の故障に慌てて高額な修理費用を支払うことがないよう、以下の4つの方法を意識して対応しましょう。
突然の故障時に意識すべきこと
- 不具合や症状を正確に把握する
- メーカー推奨の応急処置・対処法があれば実践する
- メーカー保証や保険が使えないか調べる
- 複数の業者に見積もりを依頼する
不具合や症状を正確に把握する
エコキュートの故障時、まず行うべきは症状の正確な把握です。「お湯が出ない」「異音がする」「水漏れしている」など、具体的にどのような不具合が起きているのかをメモに残しましょう。
また、いつから症状が出はじめたのか、どのような使い方をしていた時に発生したのかなど、状況も詳しく記録しておくことも大切です。例えば「先週の木曜日から給湯時にカタカタという音がする」「昨日の夜からお湯の出が悪くなった」といった具合です。
この情報は、修理業者への説明時に判断材料となります。正確な症状把握ができていれば、余計な点検費用がかかることを防げ、適切な修理方法を素早く見つけることができます。
メーカー推奨の応急処置・対処法があれば実践する
エコキュートのメーカーによっては、故障時の応急処置方法を公開していることもあります。例えば、水漏れが発生した場合は給水配管の元栓を閉めることや、異音が出る場合はいったん電源を切ってから再起動するなどです。
それぞれの応急処置は、取扱説明書やメーカーのWebサイトで確認できます。簡単な対処で解決する場合もあり、修理費用の節約にもつながります。
ただし、むやみに機器を分解したり、専門的な作業を行ったりするのは危険です。あくまでもメーカーが推奨する範囲内での対処にとどめましょう。
メーカー保証や保険が使えないか調べる
エコキュートの修理費用を抑えるためにも、保証書を確認し、現在も保証期間内かどうかを調べましょう。メーカーによっては5年や10年の長期保証を付けているケースもあります。
また、水漏れなどで家財に被害が出た場合は、加入している火災保険で補償される可能性があります。保険会社に連絡して、補償の対象となるか確認することをおすすめします。
保証や保険が使える場合は、修理費用を抑えられることもあるでしょう。ただし、故障の原因や状況によっては適用外となることもあるため、早めに確認することが賢明です。
複数の業者に見積もりを依頼する
エコキュートの修理を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。修理内容や料金は業者によって差があり、1社だけに依頼すると割高な費用を請求される可能性があります。
見積もりを依頼する際は、故障の症状や使用状況を詳しく説明し、修理内容と費用の内訳を明確にしてもらいましょう。出張費、技術料、部品代など、それぞれの項目がいくらかかるのかを確認してください。
最低でも3社程度から見積もりを取り、修理内容と価格を比較検討することで、適正な価格での修理が可能になります。ただし、価格だけでなく、業者の信頼性や実績も考慮して選択しましょう。
まとめ
エコキュートが故障すると、お湯が出ない、異音がする、温度が安定しない、水漏れするなどさまざまな症状が現れます。修理費用は故障箇所や程度によって異なり、数万円から数十万円かかることがあります。
修理費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。また、メーカー保証や火災保険が適用される場合もあるため、確認してみましょう。
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