
「あれ?お湯が出ない…」と感じたとき、多くの方がエコキュートの故障を心配になるのではないでしょうか。
実はエコキュートからお湯が出ない状態は、必ずしも深刻な故障とは限りません。一時的な不具合で簡単に解決できるケースも多いのです。
本記事では、エコキュートのお湯が出ない原因を「一時的な不具合」と「本格的な故障」にわけて解説します。自分でできる対処法から専門業者に依頼すべき状況まで、具体的な判断基準を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「お湯がでない」は故障?それとも一時的な不具合?

エコキュートからお湯が出ないとき、すぐに「故障した!」と焦ってしまいやすいです。ただ、実際には一時的な不具合で解決することも少なくありません。
エコキュートからお湯が出ない状況は、大きくわけて次の3つのケースに分類できます。
主なケース
- 時間が経てばお湯が出るケース
- 簡単な対処で解決できるケース
- 故障していて修理が必要なケース
時間が経てばお湯が出るケース
エコキュートからお湯が出ない状況でも、時間が経過すれば自然と解決するケースがあります。故障ではなく、エコキュートの仕組みや環境による症状だからです。
主な原因
- エコキュートを設置したばかり
- エコキュートを稼働させていなかった
- 湯切れを起こしている
- 凍結している
例えば、エコキュートは夜間電力を使ってお湯を沸かす仕組みのため、設置直後や長期不在から戻った直後は、タンク内にお湯がたまっていないことがあります。この場合、沸き増し機能を使うか、次の日まで待てば問題は解消します。
冬場の寒い時期には配管が凍結してお湯が出なくなることもあるでしょう。気温が上がれば自然に解消しますが、頻繁に起こる場合は凍結防止対策を検討してください。
簡単な対処で解決できるケース
エコキュートのお湯が出ない問題は、ご自身で簡単に解決できることもあります。専門知識がなくても対処可能な代表的なケースには以下があります。
代表的なケース
- 給水ストレーナがゴミ詰まりを起こしている
- 一時的なエラー
給水ストレーナは、水道水に含まれる不純物やゴミがタンク内に入るのを防ぐフィルターの役割を果たしています。長期間掃除をしていないと目詰まりを起こし、水の流れが悪くなるのです。半年に1回程度の清掃を行うことで、このトラブルを予防できます。
リモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書を確認して対処するだけで解決するでしょう。場合によっては、電源を一度切って入れ直すだけで復旧するケースもあります。
故障していて修理が必要なケース
残念ながら、エコキュートからお湯が出ない原因が本格的な故障である場合もあります。このような状況では、専門業者による修理が必要になります。
修理が必要なケース
- 配管からの水漏れ
- 混合水栓に異常がある
- 本体の故障
配管からの水漏れは、放置すると家屋への水損被害や電気系統のショートなど、二次被害を引き起こす可能性があります。混合水栓の故障は、エコキュート本体に問題がなくてもお湯が出なくなる原因です。
本体の故障は、内部の電子部品や機械部品の劣化によるもので、使用年数が10年を超えるエコキュートに多く見られます。このような場合は、修理よりも交換を検討したほうがお財布に優しいケースもあるでしょう。
エコキュートからお湯が出ない故障の3つの症状
エコキュートからお湯が出ない故障の症状としては、以下の3つです。
症状
- 配管からの水漏れ
- 本体の故障
- 混合水栓の異常
配管からの水漏れ
故障症状の1つ目は、配管からの水漏れです。
水漏れが発生すると、タンク内の水圧が低下してお湯も正常に供給されなくなるためです。漏れた水が電気系統に触れると、安全装置が作動してエコキュート全体の停止を引き起こすこともあります。
以下のような状況に心当たりはないでしょうか。
水漏れかもしれない状況
- エコキュート周辺の床が濡れている
- 水の使用量が急に増えた
- 水道料金が突然高くなった
- エコキュート本体や配管の接続部から水が滴っている
水漏れは放置すると、床や壁の腐食、カビの発生など住宅へのダメージを引き起こします。電気系統に水が入り込むと、より深刻な故障や火災のリスクも高まります。
本体の故障
故障症状の2つ目は、エコキュート本体の故障です。
内部には電子基板、ポンプ、ヒートポンプユニットなどの部品が組み込まれており、故障するとお湯が出なくなります。本体故障の代表的な兆候は、以下のとおりです。
兆候
- リモコンにエラーコードが表示され、解除できない
- 異音や振動が発生している
- 設定温度と実際の湯温が大きく異なる
- 電源を入れても動作しない
- 頻繁に湯切れを起こす
使用年数が10年を超えるエコキュートでは、経年劣化による部品の故障リスクが高まります。内部の電子基板が故障した場合は、専門的な知識と技術が必要なため、自分で修理することはほぼ不可能でしょう。
混合水栓の異常
故障症状の3つ目は、混合水栓の異常です。
混合水栓とは、お湯と水を混ぜて適温にする蛇口のことで、キッチンやバスルーム、洗面所などに設置されています。エコキュート本体に問題がなくても、混合水栓が故障するとお湯は正常に出なくなります。
混合水栓の異常を示す兆候としては、以下のとおりです。
兆候
- 特定の蛇口だけお湯が出ない
- 水とお湯の切り替えがうまくできない
- 温度調節ができない、または不安定
- 蛇口から水が漏れている
- ハンドルの動きが悪い
混合水栓の故障は、内部のカートリッジやパッキンの劣化、水垢の蓄積などが原因となることが多いです。使用年数が長くなると、この部品が摩耗して正常に機能しなくなります。
混合水栓の異常が疑われる場合は、水道工事業者やリフォーム業者に修理を依頼するのが一般的です。エコキュートの修理業者とは別になることが多いので注意しましょう。
一時的な不具合によりエコキュートのお湯が出ない6つのケース

エコキュートからお湯が出ない状況でも、一時的な不具合で自然に解消したり、簡単な対処で解決したりするケースがあります。ここでは、修理を依頼する前に確認すべき6つのケースを紹介します。
お湯が出なくなるケース
- 湯切れを起こしている
- 設置・再稼働したばかり
- 凍結している
- ストレーナのごみ詰まり
- 止水栓が閉まっている
- 一時的なエラー
この不具合は、専門知識がなくても対処できることが多いので、修理を依頼する前にチェックしてみましょう。
湯切れを起こしている
一時的な不具合の1つ目は、湯切れです。
エコキュートは夜間電力を利用して翌日使うお湯を沸かす仕組みになっています。そのため、使用量が多かったり、沸き上げ設定が少なめになっていたりすると、日中にお湯がなくなってしまうことがあります。
よくあるのは、以下のようなケースです。
よくあるケース
- いつもより多くのお湯を使用した(長時間のシャワーや追い焚きなど)
- 来客があり、普段より多くの人がお湯を使った
湯切れを起こした場合は、リモコンの「沸き増し」ボタンを押すことで、すぐにお湯を沸かすことができます。ただし、日中の電力は割高なため、頻繁に沸き増しを行うと電気代が高くなる点に注意が必要です。
湯切れが頻繁に起こる場合は、沸き上げ設定を見直すか、お湯の使用パターンを調整することをおすすめします。貯湯タンクの容量が家族の使用量に対して小さい場合は、より大きな容量のエコキュートへの交換も検討しましょう。
設置・再稼働したばかり
一時的な不具合の2つ目は、エコキュートを設置したばかり、または長期間使用していなかった後に再稼働させたケースです。
エコキュートは設置直後や再稼働直後には、タンク内にお湯がたまっていないため、すぐにはお湯が使えません。新しくエコキュートを設置した場合、以下のような状況が考えられます。
考えられる状況
- 設置工事が完了したばかりで、まだ沸き上げが行われていない
- 工事業者が沸き増し設定をしていない
- 電源が入っていない、または漏電遮断器が落ちている
- 給水元栓が閉まっている
設置直後や再稼働直後にお湯が出ない場合は、まず電源が入っているか、給水元栓が開いているかを確認しましょう。その後、リモコンの「沸き増し」ボタンを押して手動で沸き上げを行います。沸き上げには通常3〜5時間程度かかるため、その間はお湯が使えないことを覚えておきましょう。
引っ越し当日など、すぐにお湯を使いたい場合は、前日までに通電しておくことをおすすめします。長期不在から戻った際も、帰宅後すぐに沸き増し運転を開始することで、数時間後にはお湯が使えます。
凍結している
一時的な不具合の3つ目は、配管の凍結です。
冬場の気温が氷点下になると、エコキュートの配管内の水が凍ってしまい、お湯が出なくなります。寒冷地や、保温材が十分でない配管でも同様で、以下のような兆候が見られます。
兆候
- 気温が氷点下まで下がった翌朝にお湯が出ない
- 水も出ない(完全に凍結している場合)
- 水の出が悪い(一部凍結している場合)
配管が凍結した場合は、自然に気温が上がるのを待ちます。または、凍結している部分にタオルを巻き、ぬるま湯をかけるなどしてゆっくりと解凍します。熱湯をかけると配管が破裂する恐れがあるので絶対に避けてください。
凍結を防ぐためには、寒くなる前に以下の対策を行うことをおすすめします。
対策
- 凍結防止ヒーターを設置する
- 保温材で配管を覆う
- 寒い夜は少量の水を流し続ける
- 浴槽の水を循環アダプターより5cm以上残しておく
繰り返し凍結が起こる場合は、配管の保温強化や凍結防止ヒーターの設置を検討しましょう。寒冷地仕様のエコキュートへの交換も選択肢の1つです。
ストレーナのごみ詰まり
一時的な不具合の4つ目は、給水ストレーナのごみ詰まりです。
給水ストレーナは、水道水に含まれる不純物やゴミがタンク内に入るのを防ぐフィルターの役割を果たしています。長期間掃除をしていないと目詰まりを起こし、水の流れが悪くなるのです。
ごみ詰まりによる症状
- お湯の出が徐々に悪くなってきた
- 湯はりの時間が長くなった
- 水に異物が混じることがある
ストレーナの掃除は機種によって異なりますが、主に以下のとおりです。
掃除の手順
- エコキュートの電源を切り、給水元栓を閉める
- 貯湯タンク下部にある給水ストレーナを取り外す
- 歯ブラシなどを使って汚れを落とす
- 掃除が終わったらもとに戻す
- 給水元栓を開けて電源を入れる
給水ストレーナの掃除は半年に1回程度行うことをおすすめします。定期的なメンテナンスによって、お湯の出が悪くなるトラブルを予防できます。
止水栓が閉まっている
一時的な不具合の5つ目は、止水栓が閉まっているケースです。
エコキュートの点検やメンテナンス、水回りの工事などで止水栓を閉めた後、開け忘れていることがあります。止水栓が閉まっていると、タンク内にお湯があっても蛇口まで届かず、お湯が出なくなります。
エコキュートの貯湯タンク下部や配管の途中に止水栓があるので、ハンドルが配管と平行になっていれば開いている状態、垂直になっていれば閉じている状態です。閉じている場合は、ハンドルを回して開けましょう。
止水栓の位置や操作方法がわからない場合は、エコキュートの取扱説明書を確認するか、設置業者に問い合わせることをおすすめします。点検やメンテナンス後は、必ず止水栓が開いていることを確認する習慣をつけておくと予防になります。
一時的なエラー
一時的な不具合の6つ目は、エコキュートに発生する一時的なエラーです。
センサーの誤作動や通信エラー、一時的な電圧変動などによって、エコキュートが正常に動作しなくなります。以下のような一時的なエラーが疑われる状況では、リモコンにエラーコードが表示されます。
一時的なエラーが疑われる状況
- リモコンにエラーコードが表示されている
- 停電や落雷があった後にお湯が出なくなった
- エコキュートから異音がする
- 操作しても反応しない
この場合、エコキュートの漏電遮断器を「切」にして1分以上待ち、再び「入」にします。その後、リモコンの表示を確認し、エラーコードが消えていれば問題解決です。
エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書でその意味と対処法を確認しましょう。メーカーによってエラーコードは異なりますが、「U」からはじまるコードは比較的軽度なエラー、「F」や「H」からはじまるコードは重度なエラーを示すことが多いです。
関連記事:メーカーごとのエコキュートエラーコード一覧|原因と対処法

エコキュートにおけるお湯が出ない状態の対処法
ここでは、エコキュートからお湯が出ない場合に自分でできる対処法と、専門業者に依頼すべき状況について解説します。適切な対処を行うことで、トラブルを早期に解決し、エコキュートを長く使い続けましょう。
自分でできる対処法を試す
エコキュートからお湯が出ない場合、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。まず、リモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書でその意味と対処法を確認します。
エラーコードがない場合は、以下のチェックポイントを順に確認していきましょう。
確認項目 | チェックポイント |
---|---|
湯切れの確認 | リモコンの残湯量表示を確認し、湯切れの場合は「沸き増し」ボタンを押す |
電源の確認 | 漏電遮断器が「入」になっているか確認する |
給水元栓の確認 | 給水元栓が開いているか確認する |
止水栓の確認 | エコキュート本体の止水栓が開いているか確認する |
凍結の確認 | 冬場は配管が凍結していないか確認する |
給水ストレーナの清掃 | 給水ストレーナを取り外して清掃する |
この確認や対処を行っても問題が解決しない場合は、電源のリセットを試みましょう。漏電遮断器を「切」にして1分以上待ち、再び「入」にします。これで一時的なエラーは解消されます。
自分でできる対処法を試しても問題が解決しない場合や、水漏れなどの異常が見られる場合は、無理に対処せず専門業者に依頼することをおすすめします。
修理業者に依頼する
自分でできる対処法を試しても問題が解決しない場合や、明らかな故障が疑われる場合は、専門の修理業者に依頼しましょう。以下のような状況では、早急に専門家の判断を仰ぐことが重要です。
専門家の判断を仰ぐべき状況
- 水漏れがある
- 異音や振動が発生している
- リセットしてもエラーコードが消えない
- 電源が入らない
- 配管が破損している
修理業者の選定では、メーカー公認のサービス店や、エコキュート専門の修理業者を選ぶことをおすすめします。複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格で修理を依頼できます。
エコキュートの使用年数が10年を超えている場合は、修理と交換のどちらがお財布に優しいかを検討することも大切です。高額な修理費用がかかる場合は、新しいエコキュートへの交換も選択肢の1つとして考えましょう。
お湯が出ない、お風呂に入れない、こんな緊急事態にユニテックなら迅速に対応します。無料現地調査で状況を正確に把握し、明確なお見積りを提示いたします。エコキュートのことで困ったら、お気軽にご相談ください。
エコキュートのお湯が出なくなったらどこに問い合わせる?

エコキュートからお湯が出なくなった場合、以下2つの窓口に問い合わせることができます。
窓口
- メーカー・販売店
- 修理専門業者
メーカー・販売店
エコキュートの保証期間内であれば、まずメーカーや購入した販売店に問い合わせることをおすすめします。保証期間中の故障は、無償または低価格で修理してもらえる可能性が高いからです。
メーカーに問い合わせる際のメリットは以下のとおりです。
メリット
- 保証期間内なら無償または低価格で修理が受けられる
- 純正部品を使用した確実な修理が期待できる
- メーカー独自の延長保証サービスが適用される可能性がある
- 技術力や信頼性が高い
一方、デメリットとしては以下の点が挙げられます。
デメリット
- 修理の予約から実施までに時間がかかることが多い
- 休日や夜間の対応が難しい場合がある
- 保証期間外の修理は割高になることがある
- 修理不可と判断された場合、同じメーカーの製品を勧められることが多い
保証期間が不明な場合は、エコキュートの製造番号から製造年月を確認できることもあります。まずはメーカーや販売店に問い合わせて、保証の適用可否を確認してみましょう。
修理専門業者
保証期間が過ぎている場合や、早急な対応が必要な場合は、エコキュート修理専門の業者に依頼することも選択肢の1つです。水漏れなどの緊急性の高いトラブルでは、24時間対応の修理業者が頼りになります。
修理専門業者に依頼するメリットは以下のとおりです。
メリット
- 即日対応や24時間対応が可能な業者が多い
- メーカーを問わず幅広い機種に対応している
- 修理が難しい場合でも、複数メーカーの中から最適な交換機種を提案してもらえる
- 場合によってはメーカー修理より安価に対応してもらえることがある
一方、デメリットとしては以下の点が挙げられます。
デメリット
- 業者によって技術力や対応の質にばらつきがある
- 保証期間内でもメーカー保証が適用されない場合がある
- 悪質な業者の場合、不必要な部品交換や高額請求のリスクがある
修理専門業者を選ぶ際は、口コミや評判をチェックし、実績のある信頼できる業者を選ぶことが重要です。見積もりは必ず事前に取り、追加費用の有無や保証内容についても確認しておきましょう。
エコキュートの修理や交換を検討する際は、複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格とサービス内容を比較検討できます。
まとめ
エコキュートからお湯が出ない状況は、必ずしも深刻な故障とは限りません。湯切れや凍結、ストレーナのごみ詰まりなど、一時的な不具合で解決できるケースも多くあります。
リモコンのエラーコードを確認し、取扱説明書にしたがって対処する、電源のリセットを行う、給水ストレーナの清掃を行うなど、簡単な作業で問題が解決することもあります。自分での対処が難しい場合や、明らかな異常が見られる場合は、無理に対応せず専門業者に依頼しましょう。
エコキュートは適切なメンテナンスを行うことで、長期間安定して使用できる設備です。定期的な点検や清掃を行い、異常を早期に発見・対処することで、突然お湯が出なくなるトラブルを予防できます。
お湯が出ないという状況に直面したとき、この記事の内容を参考に冷静に対処することで、無駄な修理費用を抑えつつ、快適なお湯の使用環境を取り戻せることを願っています。

よくある質問(FAQ)
水は出るのにお湯が出ないのは?
水は出るのにお湯が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。この状況は完全な故障ではなく、比較的簡単に解決できることも多いです。
主な原因
- エコキュートの湯切れ
- 混合水栓の故障
- リモコンの設定温度が低すぎる
上記を確認をしても問題が解決しない場合は、エコキュート本体の故障が疑われます。内部の三方弁(お湯と水を混ぜる弁)や温度センサーの故障が考えられるため、専門業者による点検が必要です。
エラーなしでお湯が出ない状況は?
リモコンにエラーコードが表示されていないのにお湯が出ない場合、以下の原因が考えられます。
主な原因
- 断水が起きている
- 給水元栓や止水栓が閉まっている
- 冬場は配管の凍結
エラーコードが表示されていなくても、内部センサーの故障や制御基板の不具合などが原因でお湯が出なくなります。専門業者による点検を依頼しましょう。
水抜きを行った後にお湯が出ないときは?
メンテナンスや長期不在のために水抜きを行った後、以下の理由で再稼働させてもお湯が出ない場合があります。
お湯が出ないケース
- 水抜き後の給水が完了していない
- 配管に空気がたまっている
- 沸き上げが完了していない
- 水抜き作業中に部品を正しく戻していない
これらを再確認しても問題が解決しない場合は、水抜き作業中に何らかの不具合が生じた可能性があります。専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
エコキュートが壊れてお湯が出なくなったのですが、どうしたらいいですか?
はい、まずは落ち着いて、以下の状況を確認しましょう。
確認項目 | チェックポイント |
---|---|
湯切れの確認 | リモコンの残湯量表示を確認し、湯切れの場合は「沸き増し」ボタンを押す |
電源の確認 | 漏電遮断器が「入」になっているか確認する |
給水元栓の確認 | 給水元栓が開いているか確認する |
止水栓の確認 | エコキュート本体の止水栓が開いているか確認する |
凍結の確認 | 冬場は配管が凍結していないか確認する |
給水ストレーナの清掃 | 給水ストレーナを取り外して清掃する |
解決しない場合は、エコキュートのメーカーや購入した販売店、または修理専門業者に連絡しましょう。保証期間内であれば、メーカーや販売店に問い合わせるのがおすすめです。
エコキュートが壊れるサインは?
はい、エコキュートが故障する前には、いくつかの警告サインが現れることがあります。早期発見が修理費用の節約につながりますので、以下のサインに注意しましょう。
サイン
- お湯の温度が安定しない、設定温度に達しない
- お湯が出ない、お湯が止まらない
- 水漏れがある
- 異音がする、振動が発生する
- リモコンにエラーコードが表示される
- 茶色いお湯が出る
異音や振動は内部部品の劣化を示す重要なサインです。「カタカタ」「ゴロゴロ」といった金属音や、「ビー」「キー」という甲高い音が聞こえたら要注意です。設定温度と実際の湯温が大きく異なる場合も、温度センサーや制御基板の故障が疑われます。
エコキュートを再起動するにはどうすればいいですか?
はい、エコキュートの再起動は以下のとおりです。
再起動の手順
- まず、エコキュートの漏電遮断器を探す
- 漏電遮断器のレバーを「切」の位置に動かす
- 1分以上待つ(内部の電気が完全に放電)
- 漏電遮断器のレバーを「入」の位置に戻す
- リモコンの表示が正常に戻るか確認する
再起動後、リモコンに時刻設定を促す表示が出ることがあるため、その場合は現在時刻を設定してください。沸き上げ設定や湯はり温度などの設定が初期値に戻ることもあるため、必要に応じて再設定しましょう。
エコキュートの寿命はどれくらいですか?
はい、エコキュートの平均的な寿命は約10〜15年といわれています。寿命が近づくと、お湯の温度が安定しなくなる、異音や振動が発生する、水漏れが起こるなどの症状が現れます。
こうした症状がではじめたら、修理と交換のどちらが経済的かを検討する時期といえるでしょう。
▶︎ エコキュートの寿命は何年?故障の原因や替え時のサイン・症状とは?
エコキュートの交換費用はいくらですか?
はい、エコキュートの交換費用は、機種や工事内容によって異なりますが、一般的には40〜60万円程度が相場です。新しいエコキュート本体の費用(30〜40万円)、工事費用(10〜20万円)、古いエコキュートの撤去・処分費用(数万円)が含まれます。
交換費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。国や地方自治体の補助金制度を利用できる場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。