オール電化のエコキュートは、エネルギー効率の高さや環境にやさしい特徴から、最近注目を集めています。しかし、現在のエコキュートが故障してしまった場合や、古くなって効率が低下してしまった場合、買い替えを検討する必要があります。
本記事では、オール電化のエコキュートの買い替えに関する情報を詳しく解説します。買い替えを検討するメリットはたくさんあるため、ぜひご一読ください。
そもそもオール電化とは
オール電化とは、ガスコンロやガス給湯器を電気製品に替えることです。たとえば、ガスコンロをIHクッキングヒーターや電気コンロに、ガス給湯器をエコキュートや電気温水器に変えます。また、灯油やガスではなく、電気機器の床暖房や蓄熱ヒーターを使って暖房します。
オール電化にすると、ガス代の基本料金がなくなります。契約しているガスの種類や会社によって異なりますが、基本料金だけでも年間で2万円以上かかることが多いです。
光熱費を下げるためにエコキュートを採用する
このガス代の基本料金がなくなるだけでも、10年間で20万ものお金になりますので、ガスの使用料と合算いたしますと50万以上にもなる可能性があります。よってエコキュートの設置費用がまるまる無料ということになります。オール電化のメリットは大きいですね。
太陽光発電が設置されている方ですと電気が無料でお湯が作れるため、その効果は絶大です。ただし、貯金せずに使ってしまっては意味がなくなるため、エコキュート貯金は必ずしていく必要があります。
浮いたお金を、年間で4~5万円貯金をすれば、10年で40~50万円にもなるため、頑張って貯めましょう。
では、こうしたメリットが多くあるオール電化のエコキュートは、いつ買い替え時期が来るのでしょうか。すでに導入した方やそうでない方も、今後のために知っておきましょう。
オール電化のエコキュートの買い替え時期
オール電化のエコキュートの買い替え時期は、一般的には10~15年あたりと言われています。これは、エコキュートの主要な部品である圧縮機やヒートポンプの寿命が、この期間になると劣化して性能が低下するからです。
また、給湯器自体の劣化や汚れも、この期間になると目立ってきます。
オール電化のエコキュートの買い替えタイミング
- 給湯器から異音や異臭がする
- 給湯器から水漏れがする
- 給湯器の温度設定ができない
- 給湯器の動作が不安定になる
- 給湯器の電気代が急激に増える
これらの症状が出た場合は、エコキュートの故障や劣化のことが多いです。早めに専門業者に点検や見積もりを依頼しましょう。
もちろん、買い替え時期は個々の使用状況やメンテナンス状況によって異なります。不具合や異常が出て、修理より買い替えが安くなる場合もあるため覚えておきましょう。
オール電化で導入したエコキュートの寿命
オール電化で導入したエコキュートの寿命は、基本的に10年が経過したら見直すことをおすすめします。これは、エコキュートの製品保証期間が10年ということもありますが、それ以上に省エネ性能や安全性を考えると、この時期に買い替えることが得策だからです。
オール電化のエコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、ガス給湯器や電気温水器よりも電気代を節約できます。しかし、その分圧縮機やヒートポンプなどの部品に負担がかかります。
そのため、寿命が近づくと性能が低下し、逆に電気代が増えたり故障しやすくなったりしてしまうわけです。
また、オール電化のエコキュートは、高温でお湯を沸かすことで給湯量を確保しています。そのため、給湯器内部では高圧や高温になっています。寿命が近づくと給湯器自体の劣化や汚れも進みますし、部品の故障や水漏れも起こりやすくなります。これらは火災や感電などの危険性もあるため、注意が必要です。
オール電化のエコキュートの寿命は、買い替え時期の目安にもなります。10年が経過したら、エコキュートの状態や性能をチェックし、必要に応じて買い替えを検討しましょう。
【関連記事】エコキュート故障で困った!買い替えを考える前に知っておきたいポイント
オール電化でエコキュートに交換するにはいくらかかりますか?
一般的なエコキュートの交換費用は、本体価格と工事費用の合計で、45〜55万円程度です。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、メーカーやモデル、工事内容や業者によって変動します。また、補助金や割引などの制度を利用すれば、さらに費用を抑えることが可能です。
また、エコキュートを交換する際にかかる費用は、下記の2つに大別できます。ここからは、さらに詳しく解説します。
エコキュートを交換する際にかかる費用
- 本体価格
- 工事費用
本体価格
エコキュートの本体価格は、メーカーやモデルによって異なりますが、一般的には30~35万円程度が相場です。容量や機能、性能などによって価格が変わりますが、最新型や高性能なものほど高くなります。
また、メーカーによっても価格差がありますが、大手メーカーの方が安心感やアフターサービスなどの面で優れていると言えます。
工事費用
エコキュートの工事費用は、工事内容や業者によって異なりますが、一般的には15~20万円程度が相場です。工事内容としては、既存の給湯器の撤去や配管の切り替え、新しいエコキュートの設置や配線などがあります。
また、屋根や壁に穴を開けたり、台座を設置したりする場合もあるでしょう。工事費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取って比較することが重要です。
詳しくは、下記ページでも触れているため、ぜひご一読ください。
【関連記事】
エコキュートの交換費用はどのくらい?相場やお得な交換方法を紹介
オール電化のエコキュートの買い替え費用を抑える2つのコツ
オール電化のエコキュートの買い替え費用を抑えるコツは、下記の2つです。
買い替え費用を抑える2つのコツ
- キャンペーンを使う
- 補助金の交付を受ける
キャンペーンを使う
まず、エコキュートの買い替え費用を抑えるコツのひとつは、メーカーや交換工事の施工を行っている業者のキャンペーンを利用することです。キャンペーンでは、本体価格や工事費が割引されたり、ポイントや商品券などがプレゼントされたりすることがあります。サービスエコキュートと呼ばれる機種を効率よく購入すれば、かなりの節約になります。
キャンペーンは、比較的にお客様が壊れてても我慢できる夏場(6月から8月あたり)、または本体の新商品が発売される時期に実施されることが多いです。
なお、新商品の販売時期はメーカーごとに異なり、明確な時期はありませんが、新生活がスタートする4月や、需要の高まる12月あたりが多い傾向にあります。
- ダイキン:2021年12月1日に2022年モデル(W型)のダイキンエコキュートを発売
- 日立:2023年4月10日に2023年度製品としてエコキュートの「Wシリーズ」全22機種を発売
- パナソニック:2023年4月に2023年度のエコキュート新商品を発売
そのため、タイミングを見計らってキャンペーンに応募することで、買い替え費用を節約できる可能性があります。
販売日付の参考:
- https://www.daikin.co.jp/press/2021/20211118
- https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2023/02/0203.html
- https://esctlg.panasonic.biz/iportal/CatalogDetail.do?method=initial_screen&volumeID=PEWJ0001&parentCategoryID=353180000&categoryID=353180000&catalogID=6701000000&type=c
補助金の交付を受ける
次に、エコキュートの買い替え費用を抑えるコツのひとつは、補助金を活用することです。補助金は、エコキュートの導入や交換に対して国や地方自治体などから支給されるお金です。
補助金の金額は、申請条件や対象地域によって異なりますが、目安としては1万円から3万円程度です。ただし、2023年時点では、エコキュート普及のために実施されていた国からの補助金支給は終了しています。
しかし、条件さえ揃えば、国土交通省が実施している「こどもみらい住宅支援事業」などの補助金制度を利用できる場合もあります。詳しくは下記ページで確認してください。
なお、エコキュートの補助金についてもっと詳しく知りたい方は、下記ページもご覧ください。
【関連記事】【初心者向け】エコキュート交換(買い替え)の補助金をわかりやすく解説
オール電化のエコキュートを買い替える3つのメリット
古いエコキュートを買い替えると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、オール電化のエコキュートを買い替えるメリットを下記の3つにわけて解説します。
買い替える3つのメリット
- 給湯効率が向上する
- 省スペースになる
- 保証期間が延長される
給湯効率が向上する
エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かします。そのため、気温や湿度によって給湯効率が変わります。古いエコキュートは、低温や低湿度の環境では効率が低下しやすく、電気代が高くなります。
しかし、新しいエコキュートは、高性能な圧縮機や熱交換器を搭載しており、低温や低湿度でも高い給湯効率を保てます。また、節水機能や自動運転機能なども備わっており、無駄な給湯を防ぎます。
これらの技術によって、新しいエコキュートは、古いエコキュートに比べて電気代を節約できます。10年の長期期間で見ていくと、金額的にも50,000円ほど変わってくるでしょう。
省スペースになる
古いエコキュートは、大きなタンクや配管が必要でした。そのため、屋外に設置する場合には広いスペースを必要とするケースも少なくありません。また、屋内に設置する場合には、防音や断熱などの対策も必要です。
しかし、新しいエコキュートは、タンクレス型や小型タンク型などの省スペースな設計があります。これらのタイプは、屋外でも屋内でも狭いスペースに設置できます。また、静音性や断熱性も向上しており、居住環境に影響しないのも利点です。
保証期間が延長される
古いエコキュートは、故障やトラブルが発生することが多くなります。特に、タンクや圧縮機などの重要な部品は、劣化や破損に注意が必要です。しかし、新しいエコキュートは、耐久性や安全性が向上しており、長期間にわたって安心して使えます。
また、メーカーや販売店から保証期間が延長されるサービスもあります。これによって、万が一の故障やトラブルにも対応できます。金額的には、一括で30,000~32,000円ほどです。これを含めて無料という金額を提示している業者が多いので必要がなければ、差し引いてもらう必要があるでしょう。
他にも、くらしテプコ(tepco様公式サイトはこちら)様にも延長保証があります。10年以下の商品に限りますが、月々200円、月々350円、月々450円と3つのバリエーションがあります。IH、エコキュート、洗濯機、冷蔵庫、エアコン等の家電の保証も含まれますので、お客様にとって大いにメリットがあるでしょう。途中加入、途中解約もできますので、金額的にもかなり押さえることができます。
このように、古いエコキュートを買い替えることは、経済的にも環境的にも有利です。エコキュートの買い替えを検討している方は、ぜひ最新のエコキュートをチェックしてください。
オール電化に対応したおすすめエコキュートの選び方のポイント
オール電化に対応したおすすめエコキュートの選び方には、下記の4つのポイントがあります。
エコキュートの選び方のポイント
- 環境
- 給湯方法
- メーカー
- タンク容量
環境
まず、自分の住んでいる環境や水質を確認し、推奨されている製品を選ぶことが大切です。
エコキュートは、空気中の熱を利用するため、気温や水質に影響されます。寒冷地では、凍結防止機能や高効率モードが必要な製品があります。また、水質が硬水や軟水の場合は、それに適した製品を選ぶ必要があるでしょう。
給湯方法
次に、自分のニーズや予算に合わせて、給湯方法を選びましょう。
エコキュートには、フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用タイプの3種類があります。フルオートタイプは、お風呂の追い焚きや温度設定などを自動で行ってくれる便利な機能がありますが、価格も高めです。
給湯専用タイプは、給湯だけに特化したシンプルな機能で、価格も安いです。オートタイプは、フルオートタイプと給湯専用タイプの中間で、機能と価格のバランスが良い特徴を持ちます。
それぞれでメリットや目的が異なるため、ぜひ吟味してください。
メーカー
給湯方法を決めつつ、メーカーごとの特徴や機能を比較して、自分にあったエコキュートを選びましょう。
エコキュートのメーカーには、パナソニック、三菱、コロナなどがあります。各メーカーには、独自の特徴や機能があります。たとえば、パナソニックはエコナビという省エネ性能が優れた機能を持っていますし、三菱はユニークな機能が多数あります。
コロナは品質重視で信頼性が高いほか、メーカーはダイキンや日立などもあります。給湯方法に工夫が凝らされていることもあるため、ある程度の目星をメーカーで絞り込むと選びやすくなるかもしれません。
タンク容量
そして、見逃さないようにしたいのが、タンク容量です。エコキュートのタンク容量は、家族の人数や生活スタイルによって変わります。一般的には、下記が目安となります。
人数 | タンク容量 |
---|---|
2~3人家族 | 320リットル |
3~5人家族 | 370リットル |
4~7人家族 | 460リットル |
しかし、万が一に備える場合や節約する場合は、ワンランク上や下のタンク容量を選ぶこともできます。エコキュートは長く使うものなので、慎重に選びましょう。
オール電化のエコキュートの買い替えに対応した業者を選ぶ4つのポイント
オール電化のエコキュートの買い替えに対応した業者を選ぶときには、下記の4つのポイントに注目してください。
買い替えに対応した業者を選ぶ4つのポイント
- 見積もりの価格
- 実績の件数
- 地域対応
- 対応スピード
エコキュートの買い替えは、オール電化の快適さや省エネ効果を高めるチャンスです。ぜひ、最適な業者と一緒に、エコキュートの買い替えを成功させましょう。
見積もりの価格
まず、見積もりの価格は重要な判断基準です。エコキュートの買い替えは、本体価格だけでなく、取り外しや取り付け、配管や配線などの工事費も含まれます。
そのため、見積もりの内容は細かく確認し、漏れがないかどうかをチェックしましょう。また、追加料金がかからないかどうかも確認してください。たとえば、古いエコキュートの処分費や延長保証料などが別途必要な場合があります。
実績の件数
次に、実績の件数も参考になります。エコキュートは高圧・高温・高電圧という特殊な条件下で動作する機器です。そのため、安全に取り扱うためには、専門的な知識や技術が必要です。
実績が豊富な業者は、エコキュートの特性や仕組みを理解しており、トラブルや故障にも対応できることが多いです。
地域対応
さらに、地域対応も重視しましょう。地域に根ざしている業者は、地元の気候や住宅事情に合わせた提案やアドバイスができます。また、アフターサービスやメンテナンスもスムーズに行えるでしょう。
地域対応が良い業者は、口コミや紹介などで評判が広がっていることが多いです。
対応スピード
最後に、対応スピードも大切です。エコキュートは給湯設備として毎日使うものですから、故障や不具合が発生した場合は早急に修理や交換が必要です。そのため、できるだけ早く対応してもらえる業者を選びましょう。
対応スピードが早い業者は、見積もりや工事日程なども迅速に決めてくれることが多いです。
もっと詳しく、そして慎重にエコキュートの交換業者を選びたい方は、下記ページもご覧ください。
【関連記事】エコキュート交換業者のおすすめは?プロが教える業者の選び方と注意点
オール電化のエコキュートの買い替えならユニテックへ
ユニテックはオール電化のエコキュートの買い替えにも対応し、お客様のライフスタイルや家庭環境に合わせた最適なエコキュートをご提案します。また、特別価格として給湯器交換工事をお得に提供するキャンペーンを開催し、サービスエコキュートを提供しております。
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オール電化のエコキュートの買い替えを考えている方は、ぜひユニテックにご相談ください。
まとめ
オール電化のエコキュートの買い替えには、キャンペーンや補助金を上手に活用することが大切です。メーカーや業者のキャンペーンを利用したり、補助金制度を確認したりすることで、買い替え費用を抑えることができます。
また、環境や給湯方法、メーカー、タンク容量などのポイントを考慮して、自分にあったエコキュートを選びましょう。さらに、信頼できる業者を選ぶ際には、見積もりの価格や実績の件数、地域対応、対応スピードなどをチェックすると安心です。
ユニテックでは、オール電化のエコキュートの買い替えに対応しており、安心してご利用いただけます。ぜひ、お問い合わせください。